CONTRIBUTOR

Yuji Ueda

テクノロジーとアジア関連の記事を担当

上田裕資。テクノロジーとアジア関連記事を中心に翻訳及び取材記事を執筆。メールアドレス:yueda@atomixmedia.co.jp

  • 世界から渋滞を追放するイスラエル発「信号アルゴリズム」の実力

    「50歳近いおじさんがスタートアップだなんて、どうかしてるって娘たちが笑うんだ」と1970年生まれのオラン・ドロール(49)は苦笑する。「うちの子供たちも似たような反応だ」と隣に立つイラン・ウェイツマン(50)があいづちを打つ。夕暮れのエルサレム市街。談笑する男たちの後ろを、鈍いシルバーに塗装された ...

  • 「人工共感」で世界を変えるイスラエル人起業家が歩んだ道

    イガル・シャロン(50)は1991年1月の湾岸戦争の開戦をヨルダン川西岸で迎えた。米国を中心とする多国籍軍が「砂漠の嵐作戦」と呼ばれるイラク空爆を開始し、CNNが世界に生中継した翌日の模様を彼はこう話す。「あの日は前日から雨が降り、泥の中で司令部からの命令を待っていた。戦車部隊と一緒にヨルダンを抜け ...

  • イスラエルで体感した「ロシア製自動運転」の破壊的ポテンシャル

    「さぁ、これからテスト走行の始まりだ」と運転席の男が話し、ハンドルの脇のボタンを押すとクルマは走り始めた。公園沿いの路肩から発進した車両はウィンカーを点滅させながら加速し、周囲のクルマの流れに溶け込んでいく。もしもいま、目を閉じていたら、このクルマが自動運転で走行していることになどまったく気づかない ...

  • 中国深センの360度カメラ企業「Insta360」が30億円調達、IPOも視野に

    中国の深セン本拠のアクションカメラメーカー「Insta360」が3月19日、3000万ドル(約33億円)のシリーズC資金調達の実施をアナウンスした。出資元はEverest Venture CapitalやMG Holdings、Huajin Capitalなどの中国本拠のベンチャーキャピタルだ。同社 ...

  • トヨタも出資「車内の赤ちゃんを救う」イスラエル企業の技術

    10月も終わりだというのに、中東のイスラエルには真夏のような日差しが照りつけていた──。その日、テルアビブ市内の広場に集まったスタートアップは70社以上。気温30度を超える屋外に、自動運転車に必須のLiDARやセンサー、各種のIoTデバイスを展示する企業のブースが立ち並んでいた。「炎天下の車中に置き ...

  • 仮想通貨イーサリアム「24歳の天才」を支える日本人2名

    仮想通貨、そしてパブリック型ブロックチェーン(分散型台帳)基盤として知られる「イーサリアム」。共同創設者ヴィタリック・ブテリンらが目指す、仮想通貨の枠を超えた「新しい富のかたち」とは─。「世界では年間2500万人もの人々が誘拐され、人身売買ビジネスの犠牲になっている」──宮口礼子がそう話はじめると、 ...

  • 中国ユニコーン企業を支える「シリコンバレー的楽観主義」 

    スタートアップの資金調達状況を伝える米国のデータベース「CB Insight」によると現在、世界のユニコーン(評価額が10億ドル以上のスタートアップ)企業の数は222社。そのうち米国が109社、中国が59社となっている。企業数だけでみれば米国がリードを保っているものの、2017年にユニコーンの仲間入 ...

  • 顔認識AIのトップ企業、中国「センスタイム」CEOが歩んだ道

    2017年12月、自動運転の実現を目指すホンダと5年間の共同研究開発を行うと発表したのが、香港に本拠を置くAI(人工知能)企業「センスタイム(商湯科技)」だ。ホンダはセンスタイムの移動体認識技術を用い、複雑な道路状況に対応する自動運転技術の開発を目指す。2014年に創業のセンスタイムはディープラーニ ...

  • 世界の全てをボイスで操る中国企業「モブボイ」の魔法

    車内空間を変える魔法の鏡──。北京に本拠を置くAI企業「モブボイ(Mobvoi)」が開発したスマートバックミラー「問問魔鏡(TicMirror)」はまさにそんなデバイスだ。4G通信に対応し、運転者の声の指示でナビゲーションやメッセージの送受信、音楽の再生等が行える。フォルクスワーゲンはこのプロダクト ...

  • 30歳の日本人起業家が体感した「成長に突き進む中国」

    中国の厦門(アモイ)でゲーム開発会社を経営する日本人起業家がいる。そう聞いて訪ねたのが荻野目智仁(30)だ。代表を務める「SYNC GAMES」は中国のゲームアプリを日本向けにローカライズし、パートナー企業に提供している。「中国のゲームアプリには非常にクオリティが高いものが多い。しかし、アプリ内のイ ...

  • 世界最薄OLEDを生んだ「中国一の秀才」が米西海岸で描いた夢

    風に舞うほど薄いフルカラーのディスプレイ──ビル・リウ(34)の脳裏にそのアイデアがひらめいたのは2006年、米スタンフォード大学の博士課程に留学中のことだった。「キャンパスの芝生に寝ころんで研究テーマを何にしようか考えていた。当時はiPhoneが発表される少し前で、モバイルの画面はどんどん小型化が ...

  • 中国深センから映像革命を起こす26歳「Insta360」創業者の野望

    2017年8月、ユーチューブに掲載された一本の動画が世界に衝撃を与えた。ビーチに立つカップルの周囲をぐるぐる旋回する、謎の飛行物体が撮影したような奇妙なムービー。SF映画「マトリックス」を連想させるその動画は、撮影者の周囲360度を切り取る"究極のセルフィー(自撮り)"とも呼ぶべきものだった。このプ ...

  • ソフトバンク、中国企業と提携で「教育ロボット」事業本格化

    7月6日、ソフトバンクコマース&サービス株式会社は、中国深センの教育ロボット企業、メイクブロック(Makeblock)と共同記者発表を開催。教育用ドローン「Airblock」を日本市場向けに投入することを発表した。メイクブロックは昨年末からソフトバンクと提携し、教育ロボットのmBotシリーズの販売を ...

  • 世界最速のスタートアップ育成所、中国深セン「HAX」の起業家たち

    中国は西洋のコピー製品を作る工場だという考え方はもう古いし、それは率直に言って無知だ──。2016年4月、雑誌「WIRED UK」は「中国をコピーすべき時代が来た」という特集を掲載した。表紙を飾ったのはスマートフォンメーカー、シャオミのレイ・ジュンCEO。インタビューで彼は「俺のことを中国版スティー ...

  • 米国「売上100万ドル」突破アプリの傾向 iOSでは出会い系も急伸

    米国の市場調査企業Sensor Towerが5月24日、最新のレポートを公開した。それによると、アップルのアップストア上で昨年、初めて年間売上100万ドルを超えるアプリを生み出したパブリッシャーの数は、グーグルプレイでのそれを大きく上回った。Sensor Towerは資料の作成にあたり、米国のアプリ ...

  • 「中国のイーロン・マスク」がCEO辞任 米TVメーカー買収も断念

    “中国のイーロン・マスク”の異名をとるジア・ユエティン(Jia Yueting) が動画配信企業「楽視(LeEco)」のCEOを退任した。5月21日、同社が公開した資料で明らかになった。ユエティンはインターネット動画配信の楽視網を2004年に設立し、2010年に同社を深セン証 ...

  • 中国一の富豪にジャック・マーが復帰 2位にテンセント創業者

    中国アリババ会長のジャック・マーが「中国一の富豪」の座に返り咲いた。フォーブスの長者ランキングでは、ここしばらく不動産企業ワンダグループの王健林が首位に立っており、ドナルド・トランプが米国大統領に就任直後の昨年12月には、王の発言を「中国一の富豪がトランプに先制口撃」と伝えていた。そんな王がトップか ...

  • 中国・滴滴にソフトバンクら6千億円出資 米国進出説も浮上

    中国のライドシェア企業「滴滴出行(Didi Chuxing)」は、新規に55億ドル(約6150億円)を超える資金を調達した。4月27日、CNN等のメデイアが伝えた。出資元は既存の出資元のソフトバンクや、中国の招商銀行(China Merchants Bank)、さらに新規でSilver Lake K ...

  • 教育ロボットで世界を狙う中国「Makeblock」創業者、31歳の野望

    ドローン分野でDJIが世界的ブランドを確立して以降の中国では、創業当初から世界市場を視野に入れる「ボーングローバル」志向のスタートアップ企業が増えている。広東省の深センで2011年に創業の教育ロボットメーカー「メイクブロック(Makeblock)」も海外売上が7割に及ぶ、生まれついてのグローバル企業 ...

  • 自動車テクノロジーの最先端を疾走する、ベルリンの起業家が描く未来

    自動車大手3社が買収のデジタル地図「HERE」もベルリンから生まれた──。21世紀初頭からモビリティの未来を見つめ続けてきた男が歩いた道を辿る。ドイツのモビリティ分野のイノベーションはこの人を抜きにして語れない。“ベルリンのスタートアップ界のリチャード・ブランソン”と呼ばれる ...