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Den Rise / Shutterstock

36歳の双子の兄弟、ポール・マーティーニとピーター・マーティーニらは2003年、サイバーセキュリティ企業ibossを創設。その後2年で売上高5,000万ドル(約61億円)を達成した。これまで10件近い買収の申し出を断ってきた同社はこのほど初めて、外部からの資金調達を決意。ゴールドマン・サックスからシリーズA投資の一部として、3,500万ドル(約43億円)を受け取った。資金調達額は総額5,000万ドル(約61億円)に上り、同社の価値はおよそ5億ドル(約610億円)に達する見通しだ。

キューバからの移民を両親に持つ兄弟は、過去10年以上にわたって事業を行ってきた。同社の顧客には、ゼロックスや百貨店シアーズ、米内務省などが含まれる。そして、より多くの企業がハッカーの脅威を認識し始める中で、同社は過去3年で1800%という驚異的な成長を遂げた。

iboss製品の大きな特長は、データの異常検知だ。疑わしいデータ転送を検出して、機密情報を盗み出そうとしているハッカーを割り出す。ファイアウォールのようにハッカーの侵入を防ぐのではなく、ハッカーが重要な情報をダウンロードしている可能性がある異常な通信を検知できる技術を誇る。

ソニーや米小売り大手ターゲット、米保険会社アンセムなどに対するハッキングに注目が集まるこの時代に、こうした保護の仕方は非常に重要だ。

今回の資金調達は国際的な事業拡大が目的だ。同社は今後、現在提供しているソフトウェアのクラウド版を発売する。このために2016年までに世界に100か所のデータセンターを開設する必要がある。

さらに、米国外ではオーストラリアと日本にもオフィスを新設する予定だ。ibossのクラウドベースの新製品は、古くからセキュリティーソフトの定番となってきたマカフィーからシェアを奪い、急成長が期待できる。

兄弟はibossにはブランド力が必要だとも考えていた。ピーターはフォーブスの取材に「その世界的なブランドがゴールドマン・サックスだ。彼らは我々にいくつものドアを開いてくれる。我々は今後、マレーシアにも進出することができる。ゴールドマンの名は、マレーシアでも知られているだろう」と語った。

Ibossは1400万ドルをかけて、本拠地のサンディエゴに本社ビルを建設したばかりだ。従業員150人の大半がそこに勤務する。面積約4,000平方メートルの敷地には、高さ13メートルほどの滑り台や、ゴルフのパッティング・グリーンも設けられている。また、同社は創業から12年間をかけた努力の成果として、13件の特許を取得している。

文=ブライアン·ソロモン(Forbes)/ 編集=上田裕資

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