グーグルのPixelファミリーに関する計画の詳細が明らかになり、今後数年間の価格設定や主要モデルの可能性が示された。だが、次期Pixelを最先端に保つには、Pixel 10 Proのデザインに何を加えればよいのだろうか。
一案として、スマートフォンの背面にタッチ機能を追加するという考え方がある。
Pixel 10 Proに導入されるかもしれないジェスチャー機能
この情報は、世界知的所有権機関(WIPO)に提出され、最近公開された特許に基づいている。特許名は「Leveraging Inactive Touchpoints For Gesture Recognition and User Interface Configuration」(ジェスチャー認識とユーザーインターフェース設定のための非アクティブタッチポイントの活用)で、スマートフォン手に持っているときや画面を下向きに置いているときに、スマートフォンの背面がジェスチャーを検出し動作に反映する方法を記述している。
提案されている機能には、音量調整、メディアのスキップ、ズームなどのUI(ユーザーインターフェース)要素の変更が含まれるが、その可能性は特許に示されている以上に広範囲だ。
特許の多くは、ユーザーがスマートフォンをただ握ったり振ったりしている場合と、意図的にジェスチャーを入力している場合を、機械学習モデルがどのように区別するかを説明している。これはユーザーごとに異なる習慣を学習する必要があり、グーグルが人工知能(AI)の強みとしてPixelの世界にもたらす機能の1つとなるかもしれない。
どの特許でも同様だが、これらの機能が市販モデルに搭載される保証はない。一部のより奇抜なアイデアは実現しないだろう。その他は現在の実装に近いもので、ほどなく登場しそうな感じを受ける。
Pixel 10 ProにおけるUIの発展
スマートフォンの背面に組み込まれたジェスチャーシステムは後者のように感じられる。これはPixelの「クイックタップ」機能を発展させたもので、ユーザーはスマートフォンの背面をすばやくタップして、スクリーンショットの撮影、メディアの再生や一時停止、アプリの起動などの指定した機能をリストから起動できる。Pixelの背面にジェスチャーベースのシステムを導入することで、より多くの入力が可能となり、機能性が拡張されるだろう。
大きなカメラ部分を除けば、消費者向けスマートフォンの背面は比較的シンプルなままだ。セルフィーや通知アラートを表示するための小さな画面を含むデザインや、スマートフォンが高負荷の下にある時に周囲に熱をすばやく逃がすゲーミングスマートフォンもあるが、いずれも限定的な例だ。
Pixel 10 Proの先は
スマートフォンのディスプレイでは、タッチ操作が引き続き主流だが、近年、ジェスチャー操作が一般化していることを考えれば、端末の背面にジェスチャーを導入するのは自然な流れだろう。実際にこの機能が搭載された場合、スマートフォンケースの設計にも影響がでると考えられる。たとえば、本体背面が露出するエッジだけのバンパーケースが再び注目されるかもしれない。
グーグルは2025年夏にPixel 10ファミリーを発表すると予想されているが、このような技術が追加されるという情報はまだないため、実際のデビューは1年後のPixel 11ファミリーを待つ必要があるかもしれない。