私たちDividend Channelの「DividendRank」フォーミュラでは、数千の配当銘柄からなるカバレッジ銘柄を、2つの重要な特徴(強力なファンダメンタルズと割安に見えるバリュエーション)を兼ね備えた銘柄を特定するために設計された独自の計算式に従ってランク付けしている。アップルは現在、カバレッジ銘柄全体の上位50%以内に位置しており、これは投資家がさらに調査する価値のある、興味深いアイデアであることを示唆している。
しかし、4月3日の取引でアップル株が「売られ過ぎ」の領域に入り、202.14ドルという安値で取引されたという事実が、アップル株をさらに興味深く、タイムリーな銘柄にしている。私たちは、相対力指数(RSI)という指標を使って売られ過ぎかどうか定義している。RSIは、ゼロから100までのスケールで株価のモメンタムを測定するために使われるテクニカル分析指標である。一般に、RSIが30を下回ると売られすぎと判断される。
アップルの場合、RSIの数値は29.6という水準まで低下している。これに対し、Dividend Channelがカバーしている配当銘柄の平均RSIは現在39.2である。株価の下落は、他の条件がすべて同じであれば、配当投資家にとってより高い利回りを獲得する好機となる。実際、アップル株の配当(現在四半期ごとに支払われる)は、直近の株価である223.89ドルに基づくと0.45%の年間利回りとなる。
強気の投資家は、アップル株のRSIである29.6を見て、最近の激しい売りが出尽くした兆候と考え、買いの機会を探し始めるかもしれない。配当投資家がアップル株に対して強気になるべきかどうかを判断するために調査すべきデータは、その配当支払い履歴である。配当は常に予測できるものではないが、配当支払い履歴を見ることで、直近の配当が継続する可能性があるかどうかを判断することができる。