グリーン・デイのカタログは、数々のヒット作品で埋め尽くされている。このグループはポップ・パンク史上最も成功した曲のいくつかを生み出してきたが、彼らの商業的成功はそのサブジャンルの中だけにとどまらない。
ポップ・パンクというジャンルの中で、『American Idiot』以上に成功したアルバムはないかもしれない。このグリーン・デイの傑作は昨年20周年を迎えたが、そのメッセージは、特に米国で政権を握ったばかりの大統領のことを考えると、依然としてタイムリーなものに聞こえる。
第2期目となるトランプ大統領の物議を醸す大統領令の数々により、『American Idiot』が新たな意義を帯びる可能性もある。この作品が英国の音楽チャートで今になって順位を上げていることは、この作品に対する新たな関心と興奮を示唆している。これは偶然かもしれないし、そうでないかもしれない。
今週、『American Idiot』は英国における3つのチャートにランクインしている。そのうち2つのチャートで順位は先週から上昇し、1つのチャートではわずかに下降した。Official Physical Albumsチャートでは2つ順位を上げて81位となり、Official Albums Salesチャートでも同じく順位を2つ上げ、84位となった。
現在のところ、『American Idiot』が獲得している順位はOfficial Rock & Metal Albumsチャートのものが最高だが、ジャンル別のチャートは、ジャンルを問わないものに比べて競争が少なく、この順位は理にかなっている。同チャートにおける『American Idiot』の順位は先週の11位から12位へと下げたものの、それでも他のチャートの順位と比べるとはるかに高い。
『American Idiot』は、今週の英国チャートにランクインした3枚のアルバムのうちの1枚だ。同アルバムは、最も多くのチャートにランクインしているが、セールスのみを集計したチャートに限れば、グリーン・デイの他の作品よりも下位に位置している。