インド発のユニコーン企業で、人材管理ソフトを提供するDarwinbox(ダーウィンボックス)は3月5日、プライベート・エクイティの米KKRとスイスの投資管理会社であるパートナーズ・グループから1億5000万ドル(約220億円)を新規で調達したと発表した。
「この投資は、Darwinboxの強固な基盤を証明するものだ。トップクラスの投資家の支援を受けた当社は、人工知能(AI)を活用したソリューションでグローバルな成長を加速させていく」と、Darwinbox共同創業者のジャヤント・パレティは声明で述べた。
同社の声明によると、この新たな調達は、Darwinboxのモバイルファーストの人材管理ソフトウェアのグローバル展開を加速させるためのものだという。このプラットフォームは、アディダスやスターバックスを含む世界の1000社以上の企業に利用されている。
「Darwinboxの次の成長フェーズを支援できることを嬉しく思う。当社は、グローバルのネットワークと専門知識を活用して、彼らの国際展開の取り組みを後押ししていきたい」と、KKRのインド・プライベート・エクイティ部門責任者を務めるアクシャイ・タンナは述べた。この投資は、KKRにとってアジア地域における最新の投資案件となる。
Darwinboxは、マイクロソフトやセコイア・キャピタル・インドから社名を改めたPeak XV Partners(ピークXVパートナーズ)からの支援も受けている。2022年にユニコーン企業となった同社は、アジアや中東の複数の市場へ進出し、英国や米国でも大きな成長を遂げている。
10年前にインドのハイデラバードで創業したDarwinboxは、2年前にシンガポールに国際本社を設立して以降に、海外からの収益を5倍に伸ばしている。
運用資産額が1500億ドル(約22兆円)を超えるパートナーズ・グループでマネージング・ディレクターを務めるサイラス・ドライバーは、「Darwinboxは、当社がテーマ別調査を通じてその動向を把握する急成長中のHRテクノロジー市場で事業を展開している」と述べている。