スタートアップとアトツギベンチャーが交差し、旗を立てる挑戦者を瀬戸内から応援する新たな経済番組「Setouchi Startup Flag」(通称・セトフラ)。
瀬戸内エリア内外の起業家やアトツギをゲストに招き、瀬戸内・中四国特化型ベンチャーキャピタル「Setouchi Startups」の共同代表、藤田圭一郎と山田邦明がVC目線でゲストのビジネスストーリーを深掘りします。
今回は、母乳からオリジナルジュエリーを制作するSolid Love代表の栃原悠希さんをゲストにお迎えした回をご紹介。
オーストラリアで出会った母乳ジュエリーに魅せられ制作を始めた栃原さん。立ち上げ初期の苦労から日本移住後の事業や組織の拡大、これから見据える未来についてお話しいただきました。併せて、岡山や瀬戸内への還元の仕方について「教えて瀬戸内VC」のコーナーからお届けします。
オーストラリアで出会った母乳ジュエリー 作り方を模索する日々
栃原:Solid Love母乳ジュエリーアーティストの栃原です。日本にもともとなかった母乳ジュエリーの文化をお母さんたちに広めていきたいと思い、長年住んでいたオーストラリアから母乳ジュエリーの技術を持ち込んで始めました。
お母さんから送っていただいた母乳を元に、唯一無二のジュエリーの制作・販売を行っています。へその緒やファーストカットの髪の毛などは残せるものでしたが、母乳は腐ってしまうので残すことができなかった。ですが、お母さんとしていちばん思い入れがあるのが母乳だと思うんです。それをなんとか残したいと思っていたところ、母乳ジュエリーに出会ってすごく感動したので、日本にも届けたいなと思いました。
藤田:オーストラリアで始めたんですよね。
栃原:オーストラリアで母乳ジュエリーに出会い、感動したのが始まりでした。どうやって作るのかをインターネットで検索しましたが、どの言語で調べても全く作り方が見つかりません。そこで独学で試行錯誤を始めましたが、2年ほど経っても全くうまくいきませんでした。
そんな時、今までほとんど話すことのなかったママ友と偶然話す機会があり、母乳ジュエリーを作りたいけれど、作り方がわからなくて困っていることを打ち明けました。すると、そのママ友がちょうど母乳ジュエリーのアカデミーが始まることを教えてくれたんです。
すぐにアカデミーに通って、卒業する時にオーストラリアでSolid Loveを立ち上げました。
ずっと専業主婦だったため、「旦那のお金を使って好きなことをするのは申し訳ない」という気持ちがありました。どうしようか考えた時に、周りにアーティスト系のお母さんが多いことに気がついたんですよね。なので、母乳ジュエリーを作る代わりにロゴを作ってもらったり、翻訳してもらったり、イメージフォトを撮ってもらったりしました。そこで全部揃って、0円で起業がスタートできています。
思いがけない注文数 夜通しジュエリーを作る
栃原:子どもが幼稚園の年長になったタイミングで、半年間岡山県吉備中央町にお試し移住することになり、日本に一時帰国しました。
そのタイミングで、Instagram経由で母乳ジュエリーを販売してみようかなと思って始めてみるとすごく広がったんです。拡散されてその1カ月だけで、オーストラリアに帰国するまでに作りきれないと思うほど注文数がすごく伸びました。半年の予定で吉備中央にきていましたが、場所や学校が良かったこともあり、あと2年伸ばそうと決断。結局家を買いました(笑)
山田:何かラボのような作る場所があったんでしょうか?