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政治

2025.03.03 16:15

ゼレンスキー会見ハイライト「NATO加盟叶えば辞任も」 |フォーブス ウクライナ

2月23日、キーウでの記者会見で (Photo by Paula Bronstein/Getty Images)

2月23日、キーウでの記者会見で (Photo by Paula Bronstein/Getty Images)

以下は2月23日の記者会見でゼレンスキー大統領が「辞任の用意もある」と話したことについての、フォーブス・ウクライナの記事よりの翻訳である。


ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナの平和、そしてNATO加盟のためならば、大統領の座を退くつもりだ。

鉱物資源に関する米国との合意には「安全の保障の担保」が必至である。過去にウクライナの選挙問題はロシア連邦によって取り上げられたが、現在は米国主導であるとウクライナは考えている。以下では、2月23日、「2025年ウクライナ」フォーラムの一環として行われた記者会見での大統領の発言について取り上げる。
 

ゼレンスキーの主な発言


「もしウクライナの平和のために私が大統領職を離れる必要があるなら、私の心は決まっている。私の大統領職と引き換えにNATOへの加盟が得られるなら本望だ」とゼレンスキー大統領は語った。 ゼレンスキー大統領は、10年も政権を維持するつもりはないという。


2月24日にキエフで開催されるサミットには37カ国の首脳が参加し、このうち、北欧諸国の首脳とEU指導部を含む13人が直接出席する。

ゼレンスキー大統領は、ウクライナの安全保障形態に関して、今後数週間以内に欧州のいずれかの国の首都での会合を同盟国に提案する予定であり、この会合は1~2週間以内に開催できるだろうと供述した。
 
ゼレンスキー大統領は、米国トランプ大統領によるウクライナ戦争の仲介ではなく、安全保障構築の主導を望んでいる。 実際に、安全の保障に関する内容は戦争の再発を防ぎ、ウクライナの安全を確固たるものにするためにも鉱物資源に関する協定に盛り込まれるべきである。 「現状5000億ドルの負債を負うことはできない。それどころか100ドルをも負えない。 また、私は補助金を負債として認めるつもりもない。 バイデン前大統領と私は補助金について合意したが、それは米国の援助1ドルに対して、我々は2ドルを返さなければならないというものだ。よって、これ以上、我々の子どもの世代、そして孫世代以降の何世代にもわたって返済し続けなければならないものにサインする気には到底なれない。トランプの任期は永遠ではないし、我々も恒久的な平和が必要なのだ」とゼレンスキー大統領は主張した。


ウクライナ戦争の戦費は3200億ドルに達し、そのうちウクライナから1200億ドル、ヨーロッパから1000億ドル、日本から約150億ドル、 そしてアメリカから100億ドルの負債をすでに負っている。 「まさに現経済状況は『悲劇』としか言いようがない」。ゼレンスキー大統領は語った。
 
ウクライナ大統領府のアンドリー・イェルマク長官は現在、鉱物資源に関する取引について米国の交渉担当者と話し合っている。 ゼレンスキー氏は「もう5000億ドルもなければ、負債に関心もない」という。


ウクライナは米国から150億ドルの援助を受けることになっているが、これはジョー・バイデン大統領の下で承認されたものである。

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