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健康

2025.03.02 12:00

節度ある飲酒「ゼブラ・ストライピング」が米国でも人気、体調管理と懐に二重の恩恵

Shutterstock.com

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心身の健康に配慮した「ゼブラ・ストライピング」がトレンドになっている。 これに先立ってまず、新年を迎える前に健康的なライフスタイルを確立しようと日々のルーティンや習慣を見直す「ウィンターアーク」がTikTokでトレンドになった。 次に、心身の健康を促進するための時間「ウェルネス・アワー」がもてはやされるようになった。

洋の東西を問わず、毎週火曜の午後6時にウェルネス・アワーを設ける人が多いようだ。そして今、英国発の最新ウェルネストレンドであるゼブラ・ストライピングが世界的に注目を集めているが、これは主に消費者が健康やウェルネス、節度ある飲酒を重視しているためだ。

ウェルネスへのハイブリッドなアプローチ

多数あるウェルネス実践法の中で最新となるゼブラ・ストライピングが米国で受け入れられている背景には、懸命に働いた「正常な」副作用として燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥ることを良しとしない若い労働者が増えていることがある。ゼブラ・ストライピングは、長時間の飲み会などで酒を完全に控えることなく飲酒のペースを調整できる、節度ある飲酒方法として広がりを見せている。その手法とは、アルコール飲料とノンアルコール飲料を交互に飲むというものだ。

Googleトレンドのデータによると、米国では「ゼブラ・ストライピング」という言葉の検索がこの1年間で975%増えた。ゼブラ・ストライピングという名称は、この手法の本質をうまくとらえている。アルコール飲料とノンアル飲料を時間をかけて交互に飲むため、各飲料に黒色と白色を割り当てるとシマウマのような縞模様が生まれる。

若者に支持される理由

若い労働者は日常のルーティンに簡単に組み込める自分に合った健康法を探している。そして多くの人が、心身の健康増進や節約、あるいは新しい飲料の開拓を目的にゼブラ・ストライピングを取り入れる。ノンアル飲料のメーカーにとっては、この変化は飲酒の社交的な側面を損なうことなく、より幅広い顧客層を取り込む大きなチャンスだ。

薬物やアルコールに関連する問題の克服を支援するサイト、StartYourRecovery.orgの創設者であるブルックス・ラペに話を聞いたところ、ゼブラ・ストライピングのような節度ある飲酒方法への関心が高まっているという。ペース配分すれば酔いが早く回ることなく、飲み会などのイベントを楽しむことができるとラペは説明する。

「一晩で摂取するアルコール量を減らすことで、脱水を和らげ、翌朝の後悔を減らせる」とラペは言う。「多くの人が心身の健康維持の一環としてゼブラ・ストライピングを実践している。 アルコールを立て続けに飲むのではなく、ノンアルをはさめばお金の節約にもなる。 ノンアルのビールやスピリッツ、カクテルは増えており、楽しみを犠牲にすることなく新しい味を開拓できる」

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翻訳=溝口慈子

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