コロナ禍によって企業はリモートワークを導入せざるを得ず、勤務形態が大きく変化した。コロナが一段落した今、リモートワークによるコミュニケーション不足や生産性の低下を懸念する企業はオフィス勤務を推奨する傾向にあるというが、実際に働く人たちはどう感じているのだろうか。
首都圏でシェアオフィスやコワーキングスペースを提供するリブポートは、リモートワーク経験のあるビジネスパーソン331人を対象に、働く環境と生産性に関する調査を実施した。それによると、もっとも生産性が高いと感じられる勤務環境は「オフィス勤務」だと答えた人が最多となった。次にハイブリッドワーク、リモートワークの順。
実際に現在行っている勤務の形も、オフィス勤務、ハイブリッド、リモートの順となり、割合は多少変化するが生産性がもっとも高いと感じる形態と一致している。
オフィス勤務がいちばん生産性が高いと思う理由のトップは、「直接コミュニケーションがとりやすいため」だ。続いて「仕事とプライベートのメリハリをつけやすい」、「集中しやすい環境が整っている」、「業務に必要な設備や資料が揃っている」となった。
リモートがもっとも生産性が高いと答えた人の理由は、「通勤時間がなく、業務にあてる時間を確保できるため」がトップだった。次が「自宅など快適な環境で働ける」、さらに「周囲の雑音や話しかけられることが少なく作業の没頭できる」などとなっている。仲間と密に話し合いながら進める仕事か、ひとりでじっくり取り組む仕事か、業務内容によって何を優先するかが決め手になっているようだ。