ここがすごい!
1. 「新鮮」より「熟成」で市場拡大
従来マダイは鮮度重視で近場での消費が中心だったが、「白寿真鯛0」は10日ほど熟成させてもおいしく食べられる。植物性の餌を食べて育ったため、臭みが少ないからだ。これが輸送時間を要する海外市場への扉を開く鍵となった。

2. 植物性の餌でサステナビリティを実現
欧米人に重視されるサステナビリティの観点では、養殖の拡大に伴って餌となる天然資源の減少が課題になっていた。そこで飼料メーカーに相談し、魚粉などの水資源を使用せず、ゴマなど植物性タンパク質を原料にした餌を開発した。
3. 「うまい」の数値化 × ソフトバンク
ソフトバンクと共同で魚のおいしさを数値化する品質規格標準化プロジェクトを実施中。マダイのアミノ酸や核酸などをNIRセンサー(近赤外線センサー)を用いて測定し、締め方や熟成期間や冷凍のタイミングなどの違いによる味やうまみの変化を調査している。