エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは、教育と職業訓練におけるAIによる変革の可能性を強調し、AIは今や人間に教えることができるが、労働力として人間に取って代わることはないと示唆している。時価総額約3兆2500億ドル(約495兆円)の半導体企業を率いる同氏はジャーナリストのクレオ・エイブラムのインタビューに対し、AIは、労働の意義を維持しながら労力を軽減できると説明している。
「基本的に、退屈な重労働はゼロになる」とフアンは断言する。「ほぼすべての分野の知識や、その理解への壁は低くなっている。実際、私にはいつも家庭教師がついているようなものだ」同氏は、キャリアアップを目指す人にも同じことを勧めている。その理由は以下のとおりだ。
フアンCEO「AIは人間が超人になる手段」
とても賢く仕事が速いコーチやメンターを持つこととは、どのような体験だろう? それは、自分の専門性や貢献を損なうものだろうか?「それはどのようなものかについて正確に伝えることができる」とフアンは前置きし、次のように説明した。「私の周りに、『超知能』に見える超人的な人々がいるような状況だ。世界最高レベルの人々であり、何でも私よりうまくできる。しかも、私の周りには(このような人々が)何千人もいる! それでも、自分などはもう不要な存在だと思ったことは一度もない。それどころか、どんどん野心的なことに挑戦していく自信を与えてくれる」
もしあなたの周りに超知能がいたらどうだろう? AIとともに歩むことは、気後れするようなことだろうか、それとも、刺激的なことだろうか?
「私は、より大きな力を与えられたと感じる」とフアンは話す。自分専用のAIチューター兼コーチを使っているため、「何かを学ぶことへの自信が高まった」という。同氏のアドバイスは明確だ。「今すぐ、AIチューターを自分につけるべきだ」
セールスフォースのマーク・ベニオフCEOも同意見で、職場におけるAIエージェントの台頭を強調している。同氏は、CEOが人間だけの労働力を率いることはなくなると述べ、「AIの同僚」という新時代の到来を予言している。同氏は1月、世界経済フォーラムの公開討論会で、「これからは(略)人間の労働者だけでなく、デジタル労働者も管理していくことになるだろう」と述べている。
今すぐAIコーチやチューターをつけるべきではないだろうか? 未来はもうここにあるのだから、待つ理由はなさそうだ。「私たちは超人になる」とフアン氏は言う。「私たちが超人だからではなく、超人的なAIを持っているためだ」