現在のロシア・ウクライナ戦争はドローン技術、とくにその軍事用途での開発を著しく促進しており、双方がドローンを従来の監視用途を超えて活用している。このほどソーシャルメディアに投稿された動画は、この戦争の勃発前に書かれた記事の予測どおり、ウクライナがドローンを路傍爆弾として使い始め、それにIEDと同様の役割を与えていることを示している。
草むらから襲いかかるドローン
ウクライナ特殊作戦軍の独立西部特殊作戦センター(旧第8特殊任務連隊)が公開したこの動画は、ロシア西部クルスク州で数々の敵目標を攻撃するウクライナ軍のFPV(一人称視点)ドローンのカメラ映像をまとめたものである。動画中の2つのクリップでは最初に、道路脇の地面に配置されたドローンからの映像が映し出される。各ドローンは草むらに半ば隠された状態で置かれ、カメラ越しに道路をはっきりと見渡せるような角度に調整されている。Examples of FPV ambushes on Russian supply transport. Drone operators do not waste battery charge on the flight, and simply wait for targets on the ground on known supply roads. When the time comes, the operator takes off to eliminate the target. pic.twitter.com/vNsoKy2LG3
— Special Kherson Cat 🐈🇺🇦 (@bayraktar_1love) January 28, 2025
この手法はIEDの効果を再現すると同時に、IEDのいくつかの制約を克服している。とりわけ、ドローンは兵士が直接現場に赴いて設置する必要がなく、みずから飛んでいって配置につくことができる。そのため、敵陣の後方深くで行動する補給車両のような「ソフトターゲット」(防護の薄い脆弱な目標)に対して非常に有効である。