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2025.02.02 15:00

「プレステはHBO、MSはネトフリ、任天堂はディズニー」元ソニー幹部が語る各社のゲーム機戦略

Shutterstock.com

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アダム・ボーイズ(2012年から2016年までPlayStationのサードパーティリレーション担当副社長)は、かつてマイクロソフトのXbox Oneのディスク権利ポリシー(後に撤回を余儀なくされた)を皮肉った有名な「this is how you share games on PlayStation(PlayStationでのゲーム共有方法)」動画に出演したことがある。

それから10年後、ボーイズはGamertag Radioの長時間インタビューに応じ、かつてのライバル企業に対して攻撃的な姿勢を示さず、旧独占タイトルをマルチプラットフォームで配信するというXboxの新たな方針は理にかなっており「被害者はいない」と語った。

「それについて否定的な感情や意見を持つ人がいるのは理解できます。なぜなら、ブランドを選ぶことをその人のアイデンティティの一部と捉え、それ故にコンテンツを他のプラットフォームに供給すべきではないと考える人もいるからです」とボーイズはいう。

ボーイズによれば、現在のコンソールやゲーム業界のエコシステムは根本的に変化しており、それを説明するための興味深い比喩として次のように述べている。

「たとえば、PlayStation(ソニー)はHBO(米国の有名なケーブルテレビ)、マイクロソフトはネットフリックス、そして任天堂はディズニーというアナロジーが成り立つかもしれません。彼らの仕事は、非常にインタラクティブで魅力的なエンターテインメントをできるだけ多くの人々に届けることなのですから」

この比喩は、これら3つすべてがストリーミングサービスであり、ネットフリックスが自社のコンテンツを他所に提供していないという点で、完全には当てはまらない。しかし、彼の言いたいことは理解できる。HBOは、自社のサービスで放送される質の高いオリジナルシリーズを制作することで知られている。ネットフリックスは、マイクロソフトがGame Passでやろうとしているように、サブスクリプションのストリーミングモデルを開拓した。任天堂がディズニーであるというのは、その大衆的なファミリー層への訴求力を考えれば、ある意味当然の比較だろう。
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翻訳=酒匂寛

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