ショップでは主に2種類のパックが用意されている。うち1つは、スキンを含む9個のアイテムが入手できる「初音ミクバンドル」で、価格は3200 V-Bucks。スキンは1500 V-Bucksで個別購入も可能だ。
もう1つはミュージックパスの購入で、初音ミクバンドルとは違うコスチュームを含む10個の報酬をアンロックできる。こちらの価格は1400 V-Bucksだ。
『フォートナイト』への初音ミク登場が、なぜこれほどの話題を呼ぶのだろうか? 初音ミクは、インターネットの世界では古参組に入る「有名人」であり、メタバースやAIが台頭する前から存在し、3DCGで描かれたミクが歌うコンサートが多くの観客を集めるほどの人気を集めてきた。
ミクがボーカロイドソフトウエアとして誕生したのは2007年で、当時のインターネットはもちろん、今とはまったく異なる世界だった。そして2025年に入った今でも、『フォートナイト』への登場に何百万人ものプレイヤーが興奮しているという事実は、このキャラクターが持つ根強い人気を如実に表している。
ミクはまた、日本をテーマとした現チャプター/シーズンにもぴったりだ。これまでに、ゴジラやキングコング、『ベイマックス』、『サイバーパンク2077』など、日本製や日本に影響を受けたIPが登場してきた。ミクはさらに、「Fortnite Festival」の最新シーズンでもアイコンとして登場している。
ミクの魅力の1つは、彼女の声を使って曲が作れる点であり、2011年時点で10万曲のオリジナル曲が制作されたとのことだ。『フォートナイト』では今後、ミクによる本格的なコンサートが開催されるかもしれないと筆者は考えているが、そのような計画は発表されていない。
もし『フォートナイト』がメタバース化を目指しているのであれば、その「元祖」の1人であるミクとのコラボレーションは非常に理にかなっている。ミクの各種コンテンツがプレイヤー全体にどのように受け入れられるかはまだわからないが、私が見る限りでは、ミクの熱烈なファンたちの反応は今のところ良好だ。
ミクの各種コンテンツをすべてを手に入れるのに必要なのは4600 V-Bucksで、これは決して小さな額ではない。しかし、このコンテンツ販売が終わる頃には、運営元のエピックゲームズにとっては相当な額の収入となっているだろう。ミクとのコラボレーションが次にいつあるのかはわからないため、購入するのであれば今のうちだ。
(forbes.com 原文)