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経済

2025.02.01 15:15

今年の恵方巻は平均1000円超に 高級品と低価格品の二極化へ

shutterstock

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すっかり節分の主人公になった恵方巻。昨年は米や野菜の価格高騰が社会問題になり、多様な食材を使う恵方巻が値上げしないわけはないと心配していたが、果たせるかな、今年の恵方巻の平均価格はついに1000円を突破。豪華な高級恵方巻はさらに値上げが進んだ。一方、各店舗の工夫による低価格帯の恵方巻も頑張っているが、そこには恵方巻ならではの問題が付きまとう。

帝国データバンクは、全国の大手コンビニ、外食チェーン、スーパー、著名な日本料理店など104社で販売される2025年節分シーズンの恵方巻の価格調査を行った。一般的な五目巻き寿司(太巻き)と七目恵方巻の平均価格は税込み1094円。昨年から14.2パーセントの大幅アップとなった。高級路線の海鮮恵方巻は税込平均価格が1944円。昨年から12.4パーセントの上昇となっている。

値上げを実施したのは104社中50社(昨年は48社)。100円未満の値上げを行った企業がもっとも多かったもの昨年からは減少し、かわりに100〜150円未満の値上げを実施した企業が増えた(調査開始以来最多)。また、量販店などで販売される単価400〜700円の恵方巻でも、50円以上の値上げが多く見られた。

高価な海鮮恵方巻の値上げ幅はそれなりに大きく、200円以上の値上げを実施した企業が32社ともっとも多かった。19社は据え置きとなったが、この調査では食材に関するデータがないため昨年と同等の品質かどうかはわからない。
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文 = 金井哲夫

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