こうした大幅値上げを促した食材のなかでも、どうしても外せないのが米と海苔。ご案内のとおり、米は昨年11月の時点で前年比60パーセントという驚異的な値上げを記録した。海苔も前年比で20パーセントアップ。きゅうり、かんぴょう、鶏卵、えび、イクラなど、恵方巻に入っていてほしい食材も最大50パーセントの値上げということで、値上げの万国博覧会みたいなことになっている。

その一方で、原材料の工夫などで低価格に抑えたお手ごろな恵方巻も登場し、「昨年末のおせち商戦の流れを引き継いで、高価格帯と低価格帯の二極化がさらに進行する」と帝国データバンクは見ている。
恵方巻と言えば、フードロスの代表選手という負の側面も知られている。当日の需要予測が難しく日持ちがしないという恵方巻特有の問題もあり、ブームになった当初は、大量に生産され大量に売れ残り破棄されたことが問題視された。本数を限定したり予約制にするなどの対策を講じる企業もあるが、それは2000円前後の高価格帯に集中している。当日の店舗販売が中心となる低価格品ではそうした対応も難しいため、帝国データバンクは、当日に売り切る努力を、小売り業界と消費者の双方に呼びかけている。
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