世界最大のエレクトロニクスショー「
CES」には毎回1400社を超えるスタートアップの出展がある。近年はその多くがメインフロアのひとつであるベネチアン・エキスポに集結する。今年のCESでもまた日本のスタートアップが来場者の関心を強く引きつけていた。
世界最大のエレクトロニクスショーで映える「Japanパビリオン」
ベネチアン・エキスポは、CESが開催される米ラスベガス市内のリゾートホテルにあるコンベンションホールだ。全体で225万平米を超す展示エリアの内、およそ半分を占める1階のスペースがEureka Park(エウレカパーク)と名づけられ、世界各国からのスタートアップが軒を連ねる。
2025年は英国のスタートアップが抜け、フランス貿易投資庁ビジネスフランスが主催するフレンチテックの規模がやや縮小していたが、代わりにモロッコやウクライナからのスタートアップが増えた。韓国や台湾から多く集まったスタートアップの熱気もEureka Parkを包んだ。
Japanパビリオン中央のステージでは参加企業によるプレゼンテーションが行われた
広大なEureka Parkの会場内で最も強く存在感を放っていたのは日本のスタートアップだった。とりわけ
ジェトロ(JETRO、日本貿易振興機構)が主催するJapanパビリオンには、毎年CESの中から優秀な企業の出展に贈られる「イノベーションアワード」に輝いた企業7社を含む、全31社の多種多様なスタートアップが参加した。