
日本でのサービス開始は16年前。同社のイアン・ムーアCCOは「ビスタジェットは、世界の96%をカバーする207の国と地域に企業、政府、個人顧客を運航し、毎日200便以上のフライトを運航している最初で唯一の民間航空会社です。2024年の7~9月 (前年同期比) に大幅な需要の急増を経験しました。日本はプログラム会員数400%増と最も伸びており、APACで最も高い成長率となっています」と、日本が重要なマーケットであることを明らかにした。
また、APACは2024年の1~9月の間に、総飛行時間が14%の増加、航空交通量が20%の増加するなど、ビスタジェットにおける主要な成長原動力になっているという。
特に最近はインバウンド人気に伴い、ビスタジェットの拠点の一つである香港から日本へのフライトが増加。「その逆の日本発のフライトを増やしていきたい」と考えている。
このようなサービスを日常的に利用するのはどんな人なのか。利用者のプライバシーのため詳しくは言及できないそうだが、多くは会社経営者で、世界に点在するビジネス拠点を行き来する際に使う人も少なくないという。
機体のサイズも様々で、8人乗りのセスナが最小、18人乗りのエンブラエルが最大のサイズだ。筆者が試乗したのは14人乗りのボンバルディア機。17時間ノンストップで飛行できる。

機内は革張りの豪華な仕様で、通常の座席として使用するだけではなく、最大8人が横になって休むこともできる。スタッフはもと大手航空会社のフライトアテンダントなどが多く、ビスタジェットで働くにあたり、ペットや子供との接し方のトレーニングも受けているという。
「たとえば、会社経営者は、ビジネス拠点が世界に散らばるだけではなく、冬は温暖な地域の家で過ごすなど家が複数ある場合が多い」とムーア氏。ビジネスでの移動後に家族と空港で落ち合って、バカンス先にひとっ飛びというように、乗り継ぎのロスなく、また必要に応じて機体のサイズを変えたりと「ウーバー感覚」で利用されている。