ただ、知ってはいても、その都度航空チケットの比較ができる「スカイスキャナ」などを使って手配したエコノミークラス旅や、LCCのビジネスクラス級シートで安く快適性を求める旅をしていたこともあり、なかなか使うところまでは至っていませんでした(余談ですが、航空チケットの比較サイトや、LCCのちょっと良い席を利用する旅もお値打ち感満載でおすすめです)。
今回は、夫の転職に伴い、少し長めの旅を予定していたこともあり、改めて調べてみたところ、想像以上に安く便利なことが分かって、実際に買ってみよう!となったわけです。
ところで、世界一周航空券にも、エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスといった選択肢があります。ワンワールド(3大陸)の世界一周航空券もエコノミークラスだと約33万円(当時)と、最大16回も乗れることを考えると確かに割安です。一方で、都度比較サイトを検索しながら乗り継いでいっても、値段はあまり変わらないことや、そちらの方が安くなる可能性もありそうです。
ビジネスクラスやファーストクラスは、通常に購入するなら、一往復や片道でも数十万円や百万円を超えるケースも多いです。こうなってくるとさすがに個別手配よりもワンパッケージの世界一周航空券の方がお得になることが多いでしょうから、代替手段のない、お得な選択になることが多そうです。そもそもファーストクラスがない航路もあるため、世界一周航空券はビジネスクラスがコスパは良いとされていて、私もそうだと感じています。必ずしもコスパだけでなく、ファーストクラスに乗ることは一生のうちにそうそうないと考えるなら、この格安の仕組みを使ってファーストクラスに乗っておくのも良い方法(最大16回のうち、1回だけファーストクラスだったとしても結構嬉しい)だと思います。
実際の「価格」は?
ここで肝心の航空チケットの値段についてまとめてみましょう。ワンワールドの場合は、大陸制という、渡航する大陸の種類数によって料金が決まる商品を選べることが特徴的です(ワンワールドにも距離をベースとする世界一周航空券も存在します)。
渡航する大陸数と搭乗クラスによって値段が変わり、例えばアジア・ヨーロッパ・北米で3大陸といったように数える3大陸が最小単位になっています。ここにオーストラリアにも行きたいと加えると、オセアニア大陸が追加され4大陸になると数えます。
最小単位の3大陸の範囲内でルートを組む場合、2023年はエコノミークラス33万5000円、ビジネスクラス65万6350円、ファーストクラス100万3300円でした。2024年10月に価格の改定があり、現在はエコノミークラス36万8500円、ビジネスクラス78万7600円、ファーストクラス120万4000円になっています。
スターアライアンスは距離(マイル)に応じて料金が変わるマイル制となっていて、29000マイルまでの場合、エコノミークラス35万8900円、プレミアムエコノミークラス55万3800円、ビジネスクラス70万5500円、ファーストクラス114万1000円となっています。距離をマイルで直感的に掴めない私は、大陸制の料金構成の方がわかりやすいと思い、ワンワールドで世界一周航空券を手配することにしました。行きたかったのがヨーロッパと北米のため、費用を抑えた3大陸に。座席クラスはコスパ重視のビジネスクラスとしました。