JAL、ブリティッシュエアウェイズ、アメリカン航空などを乗り継いて世界をぐるりと一周……。
「世界一周航空券」はそんなことが可能になるワンセットのチケットのことだ。世界中の航空会社間の連合組織、航空アライアンス(航空連合)の空港圏内で世界を一周するようにルートを組むことができ、格安で飛行機に乗ることも可能だ(冒頭は、世界規模の航空連合のひとつ、「ワンワールド」の世界一周航空券の例)。
今回はそのように魅力的な「世界一周航空券」に関して、1級フィナンシャル・プランニング技能士であり、『やってはいけない「ひとりマンション」の買い方』(青春新書)や『マンガでカンタン!NISA・iDeCoは7日間でわかります。』(Gakken)など約30冊の書籍を手がける風呂内亜矢氏とその配偶者の体験・知見を以下で共有する。なお、世界一周航空券を使った旅の様子はYouTubeチャンネル「FUROUCHI vlog」でも公開されている。
国内線が多くなるとお得感ダウン——
基本的には大満足だった世界一周航空券(ビジネスクラス)ですが、あぁそっか。と思ったポイントがいくつかありました。
それは、アメリカの国土が広いため、N.Y.→ワシントンD.C.→ラスベガス→サンフランシスコの移動は、当たり前ですが国内線になったことでした。国際線と比べるとどうしてもサービスは簡素になりますし、当時私たちは航空会社の上級資格でもなかったため、ラウンジも利用できませんでした。
今回はマイルを貯めた特典航空券や、マイルで購入する特典航空券としての世界一周航空券ではないため、ルートを設定する際は、比較的日付や時間の制限をあまり感じず席を手配することができました。
ただ、ラスベガス→サンフランシスコについては、日にちをずらしたりもしてみましたが、どうしても今回の私たちの旅行ではエコノミークラスしかとれず、このことで預け入れ荷物の重さに少し不安が残りました。結果的には重量による追加料金はかからなかったのですが、ここは担当者によって判断が分かれるかもしれません。事前にその便の航空会社にも苦手な英語で問い合わせをしており、追加料金はかからないと思うという回答を得ていましたが、チェックインの際にはやはり重量オーバーを指摘されました。
国際便に挟まれた国内便の手荷物については、挟んである国際便の予約クラスに則るというルールや、その他いくつかのルールがあるようで、今回のケースがどれに該当するのかを追求しきれなかった点は読者の皆さんに申し訳なく思います。
なお、その他の国内線はファーストクラス扱いで、ワシントンD.C.→ラスベガスは距離も長かったため、機内でお食事をいただくことができました。