2025.03.02 14:15

マックス16回乗れる、空旅の新常識「世界一周航空券」

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アメリカの国内線利用時は「プライオリティ・パス」利用

華々しい国際線のビジネスクラスを最大16回!と思っているとあたりが外れる部分かもしれません。また短距離だからエコノミーでもいいかと思っていても荷物の面で少し心配になるシーンもあるかもしれない、という点も気づきでした。これらはルートの中に組み込む航路、利用する航空会社やエリア・空港などで、体験が変わってきそうです。

アメリカの国内線利用時は、プライオリティ・パスを利用して、搭乗前は飲食店でビールを飲んだりしてくつろぎました。プライオリティ・パスの会員になると世界中のラウンジを無料で利用できたり、飲食店の割引が受けられたりします。ラウンジが何度でも無料になるプレステージ会員は年間469ドル、10回無料になるスタンダード・プラス会員は年間329ドルの年会費が必要です。

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楽天プレミアムカード(年会費1万千円)を作ると無料でプライオリティ・パス会員になれるため、特にLCCやエコノミークラスでの旅行を年間3回以上(近年値上げの傾向もありますが、ラウンジの利用料金が1回4000円程度とすると3回)する人などは、有利に使えそうです。これまではラウンジを無料で利用できる回数は無制限でプレステージ会員相当でした。2025年1月からは年間5回までになったので、スタンダード・プラス会員よりもさらにコンパクトになる印象です。

プライオリティ・パスを無料で発行できるクレジットカードはいくつかあり、元となるカードでサービスが異なります。我々が2023年に利用したN.Y.(ジョン・F・ケネディ国際空港・JFK)とワシントンD.C.(ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港・DCA)の空港特典である飲食店の割引は、アメリカンエクスプレスカードがベースのプライオリティ・パスだと利用できないと案内を受けました(楽天プレミアムカードによるプライオリティ・パスも2025年1月からは飲食店の特典がなくなりました)。プライオリティ・パスを作ることも視野に入れたクレジットカード選びは、細かな条件も確認するのが良さそうです。

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文=風呂内亜矢 編集=石井節子

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