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2024.12.09 18:30

スマホを狙う「生成AIを利用した詐欺」増加 アナログだが有効な対抗策をFBI推奨

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テストの結果、「SFakeは他の検出手法よりも高い精度、速い処理速度、低いメモリ消費を達成している」と報告されている。将来的には、モバイル環境でディープフェイクを検出・防御する有望な手段になり得るだろう。

Honor「Magic 7 Pro」にはオンデバイスのディープフェイク検出機能が搭載へ

近く発売されるHonorのフラッグシップスマートフォン「Magic 7 Pro」には、詐欺対策を端末内で実行する革新的なオンデバイス型のAIディープフェイク検出機能が搭載される見込みだ。Honorによれば、この検出プラットフォームは「オンライン詐欺関連の動画・画像を大量に学習しており、AIは3秒以内にディープフェイクを識別・スクリーニング・比較できる」という。疑わしいコンテンツが検出されれば、ユーザーに即時の警告が表示され、高額被害をもたらす詐欺被害を防ぐことが可能である。

AIを用いたスマートフォン詐欺をFBIに通報する方法

もし金融詐欺の被害に遭ったと考えられる場合は、FBIのインターネット犯罪苦情センター(Internet Crime Complaint Center)へ報告することが推奨されている。FBIは、報告時に可能な限り次の情報を提供するよう求めている。(これは米国内での例だが、日本国内で警察に通報する場合でも同様の情報が役に立つ)。

・攻撃者特定につながる情報(入手可能であれば氏名、電話番号、住所、メールアドレスなど)
・日時、支払方法・金額、口座番号、受領金融機関名、受取先の暗号資産アドレスなど、金融取引に関する詳細な情報
・攻撃の経緯についてできるだけ詳しく説明(犯人とのやり取りの内容、接触のきっかけ、提供してしまった情報など)
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被害額1.8兆円のイーロン・マスクのディープフェイク、拡大するAIを駆使した詐欺

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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