ジャガーはプレスリリースで、米フロリダ州マイアミで開催される国際イベント「マイアミ・アート・ウィーク」で来月2日、「変革の次のステージ」を示すと予告している。
ジャガーは擁護
ジャガーはXでもこの広告を繰り返し擁護し、批判的なコメントに直接返信して自社の意図を説明したり、新たな発表を待つよう促したりしている。車を売っているのかと揶揄したマスクには「はい。ぜひお見せしたいです。12月2日にマイアミで一緒にお茶でもいかがですか」と軽妙に返している。
ダイバーシティやインクルージョンを重視したマーケティングキャンペーンを発表した企業に対して、反ウォーク派がよく使う「Go woke, go broke(ウォークになれば破産する)」という言葉を投げつけたユーザーには「負けません」と応じた。
広告について「車はどこに?」と疑問を呈したユーザーには「いま来ようとしているところです。ストーリーは続いています。ぜひご期待ください」と返信している。
標的にされる企業
昨年、インクルーシブなマーケティングキャンペーンを展開した企業の多くも、ネット上で反ウォーク派の批判やボイコット(不買運動)に見舞われた。最たる例のひとつが、トランスジェンダーのインフルエンサー、ディラン・マルバニーとコラボレートした米ビール大手アンハイザー・ブッシュの主力ビールブランド「バドライト」だ。バドライトは、マルバニーがトランスジェンダーであることを公表した1周年へのお祝いと、全米大学男子バスケットボール大会(マーチ・マッドネス)の販売促進を兼ねて、マルバニーの顔が描かれた特別デザインの缶を送った。これに反発した人たちがバドライトのボイコットを呼びかけ、その結果、バドライトは販売が落ち込み、米国のビール売り上げトップの座から陥落することにつながった。
新モデルにも逆風?
ジャガーは2025年までに、販売する全車種を電気自動車(EV)にする計画を進めており、SUV(多目的スポーツ車)「F-PACE」以外の現行車種は年内に生産を停止する予定とされる。JLRのエイドリアン・マーデル最高経営責任者(CEO)は、削減する車種はほとんど利益が出ていないと述べたとも報じられている。ジャガーは20日夜、ソーシャルメディアに新たなEVモデルとみられるイメージを投稿したが、これにも批判的なコメントが寄せられている。
(forbes.com 原文)