全体として、過去4年間の指数に対するテスラ株のパフォーマンスはかなり変動が大きい。同株の年間リターンは、2021年に50%、2022年にマイナス65%、2023年に102%だった。
テスラは、その整備されたサプライチェーン、優れたバッテリー技術、ドライブトレイン技術、自動車ソフトウェア、自動運転技術により、今後世の中がクリーンな輸送とエネルギー生成へと長期的に移行していくにつれて大きな恩恵を受けるだろう。とはいえ、同社全体の納車台数はプレッシャーに直面しており、納車台数の年間成長率50%という同社の複数年目標を大きく下回っている。多くの国で充電網が整備されていないことや、EVのリセールバリューの低下が当面の潜在的な購買意欲をそいでいるようだ。
しかし、マスクは来年の納車台数を20%から30%増やすとの目標を示している。また、テスラのロボタクシー事業にも注目だ。同社は今月初めに新型タクシーを発表したが、来年中にはテキサス州とカリフォルニア州でライドシェアを正式に展開する意向であり、ライドシェア市場の巨大さを考えると、これも成長を促進する可能性がある。
本稿で触れた背景を踏まえ、私たちはテスラの目標株価を240ドルと評価している。これは米国時間10月24日の終値である260ドルよりも約7.6%低い水準だ。
(forbes.com原文)