先週金曜日の第5戦は、山本がもう一人の日本球界のレジェンド、38歳のダルビッシュ有投手(パドレス)と投げ合う日本の野球ファンにとってはパーフェクトな内容の試合だった。
しかし、それは一過性の現象ではなかった。その前週の日曜日、午前9時(日本時間)に放送されたドジャース対パドレスのシリーズ第1戦は、NHK総合で900万人近い視聴者(世帯の13.6%)を獲得した。これはすでに、日本で最も視聴された2024年のレギュラーシーズン試合で記録した視聴率の2倍に匹敵する数字であり、日本のゴールデンタイムに放送された、2019年に行われたイチローの引退試合で記録した視聴率に匹敵するものだった。MLBはまた、この試合の前後に日本からのウェブトラフィックが336%増加したことも報告している。
こうしたMLBの数字が印象的であったとしても、昨年行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で記録した日本の視聴率とは比較にならない。日本代表が行った7試合のうち6試合は、国内で3000万人以上の視聴者を集めた。日本代表の全試合の世帯視聴率は40%を超え、スーパーボウルを除く米国のNFLプレーオフでの視聴率並みの数字だ。
日本のMLBに対する関心は今後も高まるばかりだろう。ナショナルリーグチャンピオンシリーズの第1戦でドジャースと対戦したのは、大谷と同じ日本出身の千賀滉大投手が所属するニューヨーク・メッツだった。その千賀や山本は、同シリーズで再度登板の機会があると見られている。さらに、これから始まるワールドシリーズの対戦相手は、アーロン・ジャッジが所属するニューヨーク・ヤンキースになるかもしれない。そうなれば、MLBは太平洋を挟んだ両側から大量の視聴者を集めることになるだろう。
(forbes.com原文)