レギュラーシーズンは全30球団が162試合を戦う。時に中止を余儀なくされることもあり、試合中止は入場者数に影響する。今年のレギュラーシーズンの総試合数は2413で、1試合あたりの平均観客数は2万9568人。前年は計2415試合で、平均観客数は2万9295人だった。
観客動員数の増加は、地区順位やワイルドカードの獲得のための激しい戦い、ブランド力のある人気球団が好調だったこと、そして試合時間の短縮を目的に2023年に導入され、今年若干緩和されたピッチクロックなどのルール変更によるものだ。ピッチクロックの導入では昨年、リーグが拡張された1993年以来最大となる観客動員数の増加につながった。ルール変更が実施されてから観客は11%増えている。
観客動員数が300万人を超えたのは計5球団。大谷翔平選手の獲得と、ナ・リーグ西地区優勝で400万人近く(394万1251人)を動員したロサンゼルス・ドジャース、そしてフィラデルフィア・フィリーズ(336万3712人)、サンディエゴ・パドレス(333万545人)、ニューヨーク・ヤンキース(330万9838人)、アトランタ・ブレーブス(301万1755人)だ。
動員観客数が前年比で最も増加した球団は、昨年ナ・リーグ優勝のアリゾナ・ダイヤモンドバックスで、前年から38万人以上増えた。ただ、ダイヤモンドバックスは今年プレーオフ進出を逃した。次いで観客数が増えたのは、カンザスシティ・ロイヤルズ(約35万2000人増)、ボルチモア・オリオールズ(34万4331人増)。
観客動員数が最も少なかったのは、本拠地移転を控えオークランドで最後のシーズンを送ったアスレチックスだ。観客動員数が100万人を下回った唯一の球団となった(計92万2286人、1試合平均1万1529人)。
観客動員数が前年比で最も減ったのはセントルイス・カージナルスだ。球団史上最大の減少(34万4331人減)となったが、それでも総数は287万8115人で30球団中7番目に多かった。観客動員数が大幅に減ったその他の球団は、トロント・ブルージェイズ(34万668人減)やシカゴ・ホワイトソックス(28万8895人減)など。ホワイトソックスはMLBワースト記録を更新する121敗でシーズンを終えた。
(forbes.com 原文)