「Women In Tech」を次世代に
大久保理絵|デロイト トーマツ グループ パートナー、DEIリーダープロフェッショナルサービスグループであるデロイト トーマツの人材が生み出したコンテンツを核に、中学生から大学生までの学生を対象に、テクノロジーを学び、欲しい未来のビジョンを描くためのワークショップやイベントなどを展開。これらのプログラムは、キャリア層や自治体との連携も含め、立ち上げ数年で1000人以上に提供されている。未来につながるインパクトをKPIに、人がテクノロジーの進化を追いかけるのではなく、人の多様な発想がテクノロジーの進化を牽引する、より自由で豊かな世界を目指した活動を行っている。
おおくぼ・りえ◎テクノロジーを活用したオペレーティングモデル改革に従事。女性リーダーのエンパワーメントを目指す「SheXO Club」、女性テクノロジー人材の増加を目指す「Women In Tech」も主宰。
「パラレルワーカー」エンジニア第一人者
田中友彩|FullStack Ltd. CEO/CTO「人生フルスタック」を掲げ、パラレルワーカーとして広く活動しているフルスタックエンジニア。自身が経営する会社では、技術顧問を務め、アプリケーション基盤構築・開発を行い、さらに複数社のCTOも兼任している。また、ダイバーシティの活動として、各種講演会でのロールモデルとしての登壇、書籍『わたし×IT=最強説 女子&ジェンダーマイノリティがITで活躍するための手引書』『フリーランス&副業で働く!実践ガイド (日経ムック)』にロールモデルとしても掲載されるなど、多岐に渡る活動を行っている。
たなか・ゆい◎ミスインターナショナルクイーンジャパン2019の出場をきっかけに、パラレルワーカーとして歩み始め、現在は複数社のCTOや技術顧問、数々のアプリケーションの開発・運営を手がける。
子どもにプログラミングに触れる機会を
鳥井 雪|プログラマー/子ども向けプログラミング本の翻訳・著者、万葉シニアエンジニア鳥井雪がこれまで手掛けた翻訳書に、子ども向けプログラミング絵本『ルビィのぼうけん』シリーズ(翔泳社)、『Girls Who Code 女の子の未来をひらくプログラミング』(日経BP)がある。執筆した書籍に、プログラミングの考え方を物語で伝える小中学生むけ書籍『ユウと魔法のプログラミング・ノート』(オライリー・ジャパン)がある。女性がIT・プログラミングに触れる機会となるRails Girls Japanの日本での立ち上げ・定着に貢献。また、女性プログラマーとしての働き方について数多く登壇している。
とりい・ゆき◎万葉でプログラマーとして長年勤務するかたわら、IT業界のジェンダーギャップ解消活動を続ける。2016年より子ども向けプログラミング本の翻訳を手がけ、23年『ユウと魔法のプログラミング・ノート』出版。
すべては猫様のQOLのために
伊豫愉芸子|RABO代表取締役社長伊豫愉芸子が2018年に創業したRABOは「すべては、猫様のために。」というステートメントのもと、猫様のQOL・ウェルビーイング向上を目指して『Catlog』と『Catlog Board』のプロダクト開発、サービス提供を行なう。このふたつのデバイスで、猫様の日々のデータから行動やコンディションを自動的にAIが解析。難しい健康管理をすることなく、愛猫の調子を直感的に把握し、日ごろの過ごし方や、体調不良時の通院判断、そして動物病院での診察にも役立つ。伊豫は現在、猫様2匹(ブリ丸とおでん)と暮らしている。
いよ・ゆきこ◎海洋生物に小型のセンサーを装着し行動生態を明らかにするバイオロギングを専攻。その後リクルートにてサービス開発に従事し、2018年2月22日の猫の日にRABOを創業。
陸空両用「空飛ぶクルマ」の実現へ
カプリンスキー真紀|ASKA共同創業者 兼 会長ASKA が開発した、世界初の陸空両用のハイブリッド電動垂直離着陸機であるASKATMA5は翼を格納するとSUVほどの大きさになり車として走行可能。地上インフラとのシームレスな統合により、環境に優しくスケーラブルな空の移動手段の実現を提案する。実機の無人飛行試験と並行し、米国自動車管理局(DMV)よりナンバープレートを取得し公道での走行試験のほか、主翼等の展開/格納による飛行モードと走行モードの円滑な切り替えもすでに実現している。A5は4人乗りで最大飛行航続距離は約400km。
かぷりんすきー・まき◎2001年テルアビブで起業。11年東京でIQP Corporationを創業。16年にシリコンバレーへ拠点を移し、17年同社をGE社へ売却。18年ASKA を創業。3児の母。
スピンアウト、出口経験もつ研究者起業家
蒲 香苗|ファイメクス取締役CSO蒲香苗が2018年に共同創業したファイメクスは、武田薬品工業からのスピンアウトベンチャー。従来の低分子医薬では狙うことが困難であった創薬標的に対し作用できる「標的タンパク質分解誘導技術」に注力し、画期的な新薬の創出を目指す。標的タンパク質分解誘導剤を効率的に創出する独自のプラットフォーム“RaPPIDS”を確立し、自社プログラムだけでなく、国内外の企業、研究機関との共同研究を推進。本年M&Aによるエグジットを達成し、親会社であるラクオリア創薬との連携でさらなる成長の加速を見込む。
がも・かなえ◎2009年大阪大学大学院薬学研究科修士課程修了後、武田薬品工業に入社し創薬研究に従事。18年同僚とファイメクスを共同創業。筑波大学大学院にて博士号を取得し、21年よりCSOとして研究をリード。