第21機械化旅団がクルスク州ですでに戦車を少なくとも1両失ったことを示す証拠もある。9月下旬、ロシア側の情報筋がネットに投稿した動画には、Strv122が自爆FPV(一人称視点)ドローンを被弾し、炎上するところが映っている。このStrv122は仮に前出のT-72のように牽引して戦場から運び出すことができたとしても、内部が焦げ付き、修理は経済的に見合わない可能性が高い。
ウクライナ軍の指揮官たちが残り数少ないStrv122やレオパルト2A6をクルスク州で危険にさらすのをいとわないことは、彼らがクルスク侵攻を重視していることの表れだ。この侵攻作戦のために、ウクライナは攻撃されやすい集落や都市、そして代えのきかない車両を犠牲にしている。
ウクライナはロシア領内のごく小さな土地を占領し、あわよくば保持していくために、これらの代償を引き受ける姿勢を見せている。
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forbes.com 原文)