井上:確かに、20〜30社ほどのVCと面談しましたが、ほとんど断わられることなく、前向きに検討いただきました。そんななか、坂田さんは出資が決まる前からお客さんを紹介いただくなど、当事者意識が高くてとても頼もしかったです。PartnerPropはリリースしてまもないですが、最初からエンタープライズ企業に導入が進んでいて手応えを感じています。
日本企業の売り上げ比率は直販よりもパートナー経由のほうが多いという統計がある一方、これまでセールス系SaaSは直販に関するものが主流で、市場規模が大きいパートナーの部分はポッカリと穴が開いていて、ペインが凝縮されています。プロダクトには自信がありますし、私たち自身、PartnerPropを使いこなすことで、売り上げの大部分をパートナー経由で稼ぎ出しています。中長期的には、日本だけでなくアジアでNo.1のPRMにしていきたい。この8月にはプロダクトの英語対応も完了します。来年から海外展開を進めていきたいですね。
坂田:そのポテンシャルは十分にあると思っています。できるだけ時間を早送りできるように、支援できることは何でもやっていきます。日本で課題解決の実績を積んで、グローバルに大きく成長していきましょう。
坂田卓也◎デライト・ベンチャーズ パートナー。凸版印刷でCVCを立ち上げ、新事業創出を目的としたベンチャー投資やM&A業務に従事。スタートアップ25社と事業開発を推進。22年11月より現職。代表的な投資先はispace、ユニファなど。
井上拓海◎パートナープロップ代表取締役。1996年、神奈川県出身。法政大学経済学部卒業後、リクルートに入社。「Airペイ」「Airレジ」などのSaaS事業部でパートナービジネスの立ち上げなどに従事。23年5月にパートナープロップ創業。