欧州

2024.09.18 09:00

ウクライナ軍、クルスク州の新たな攻撃軸で挟撃狙う ロ軍の反撃は停滞

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この方面のセイム川に架かっていた永久橋はすべてウクライナ軍の砲爆撃で破壊されているので、川の南側にいるロシア軍部隊(かなりの数にのぼる可能性もある)は、仮設された浮橋(ポンツーン・ブリッジ)か、コレネボ町を抜ける狭い陸橋に補給を頼っているとみられる。
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ロシア側が浮橋を設けるや、ウクライナ側がすぐにそれを攻撃しているのはそのためだ。ウクライナ軍の第225独立強襲大隊を主力とする部隊がコレネボ町に進軍しているのも同じ理由からだ。この部隊は明らかに陸橋の遮断を狙っている。

ロシア軍は先週、クルスク州で反撃に乗り出したが、あまり前進できていない。むしろ、孤立化するおそれがあるコレネボ町南方面に追加で部隊を送り込むことで、部隊の配置状況を悪化させている。

地理的条件がすべてを決めるわけではない。ウクライナ側がロシア軍部隊を包囲できるかは両軍の戦力バランスにも左右されるだろう。ウクライナ軍は2方向のクルスク侵攻作戦に計1万人規模の兵力を投入している。ロシア軍はクルスク州に3万8000人規模の部隊を送り込んだとされるが、その多くは練度の低い若い徴集兵だ。
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ロシアは十分な訓練を受けた人的戦力を生み出すのに苦労している。一方のウクライナは、人的戦力を生み出すこと自体に苦労しているうえに、現代的な装甲車両も絶望的なまでに不足している。ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領はCNNのインタビューで、ウクライナ軍が編成しようとしている新たな旅団14個のうち、十分な数の現代的車両を手当てできているのは4個だけだと明かしている。

ゼレンスキーは「われわれには意欲がありますが、道具が来ないのです」と述べ、ウクライナが戦場で成し遂げたいことは装備不足のために制約されていると訴えている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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