宇宙

2024.09.11 16:00

星間塵の形成「予想以上に早かった」 惑星や生命も従来説より宇宙早期に誕生か

オリオン座の方向約1375光年の距離にある暗黒星雲「馬頭星雲」。大量の塵を含むため、背後からの光が遮られて黒い雲のように見える。欧州宇宙機関(ESA)のユークリッド宇宙望遠鏡で撮影(ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by J.-C. Cuillandre (CEA Paris-Saclay), G. Anselmi)

そうなると、映画『スター・ウォーズ』のオープニングロール「遠い昔、はるか彼方の銀河で…」は、現実からそれほど遠くないのかもしれない。
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アンデルセンによると筆者は、10年前に講演した際、宇宙人からの通信がまだ受信されていない理由の1つはおそらく人類が宇宙における生命の第1世代だからかもしれないと話したという。だが現在は、もし地球外文明が存続しているなら、80億年続く文明が宇宙に存在し得ないという理屈はどこにもないと考えている。

星間塵それ自体に関しては、どうだろうか。

塵は、太陽のような恒星や惑星の形成において非常に重要であるため、その存在は望ましいことだとアンデルセンは指摘。だが、塵によって宇宙の観測が非常に難しくなるので、塵の量がこれ以上多くなくて何よりだと思うと話した。星間塵が人間の存在を可能にするほどの量だけ存在し、なおかつ宇宙にあるものに関する大きな疑問を投げかけられなくなるほど多くは存在しないのは、ありがたいことだとアンデルセンは述べている。
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コペンハーゲンの博物館に展示されている隕石の前に立つアニャ・C・アンデルセンと筆者(Bruce Dorminey)

コペンハーゲンの博物館に展示されている隕石の前に立つアニャ・C・アンデルセンと筆者(Bruce Dorminey)

forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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