「社内で共通の趣味をもつ人同士がつながることで、新たなコラボレーションが生まれることも。サークル活動はそれを期待した取り組みのひとつなんです」
一方で、社内イベントはオンラインと両方で行うことにしている。リモートワーカーだけでなく、出社組でも対面イベントを苦手とする社員がいるからだ。
こうした配慮は、「バディ」制度から生まれている。Canvaでは社員一人ひとりに、サポート役としてバディ社員がつく。新しく入社した社員に企業理念を共有するのも、バディの役割だ。性的マイノリティなどの社会的少数者には、それぞれの互助グループがサポートを担う。
こまやかなケアは、新人に対してだけではない。すでに職場環境に慣れ、活躍している中堅社員であっても、迷いに直面することはある。そうした状況で孤立させないために、社内外のコーチングプログラムやコーチを導入し、キャリア構築やリスキリングを支援している。
Canvaが社員のウェルビーイングを重視するのは、それが同社の価値観に直結するからだ。「Be a Force for Good(世の中をより良くする)」は、Canvaのバリューの中核を成し、社員が行動する際の指針となる考え方でもある。その呼びかけに反応し、新しい挑戦がしたい、自分の強みを磨きたい、世の中の役に立ちたいと願う人が、共に働く仲間となる。
自身も共鳴したひとりだというコルゲートは、自信たっぷりにこう述べた。
「今のままでいたい人には合わない会社かもしれません。でも、成長したいなら最高の職場です!」