欧州

2024.08.20 17:00

ウクライナ、クルスク州の支配地域2倍に拡大へ布石 川の主要な橋すべて破壊

問題は、軽くて薄い浮橋はコンクリート橋よりも破壊されやすいことだ。ウクライナ軍が4日で常設の橋を3本破壊できるほどの監視・攻撃手段をこの方面に集めているのであれば、同じ地域に現れる仮設の橋を破壊できない理由はないだろう。

実際、ウクライナ側はロシア側が設けた浮橋の一本をすでに攻撃したようだ。米航空宇宙局(NASA)の熱検知衛星のデータに基づく「資源管理システムのための火災情報(FIRMS)」によると、浮橋が架けられた地点で19日に火災があった形跡がある。

現在の侵攻地域に隣接するかなりの広さの一帯を孤立させるのに、ウクライナ側が常設・仮設の橋をあと何本破壊すればよいのかは不明だ。

しかし、状況はかなり進展している可能性が高い。商業衛星画像を見る限り、ウクライナ軍が16〜19日に落とした3本の橋が、この地域のセイム川に架かっていた主要な橋のすべてだったようだ。ロシア軍は現在、セイム川を渡るのに浮橋に全面的に頼らざるを得なくなっている可能性もある。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

タグ:

連載

Updates:ウクライナ情勢

ForbesBrandVoice

人気記事