人類とも共存? 巨大なカメ「メイオラニア」

現代のほとんどのカメとは異なり、甲羅は鎧(よろい)のように頑丈で、頭部に角のような突起を持つ種のほか、尾の先端がトゲの付いたこん棒のようになっている種などもいた。これらは、捕食者から身を守るために使われていたと考えられている。この恐ろしい外見は、メイオラニアが陸上で多くの時間を過ごす、重装甲の草食動物だったことを示唆している。
メイオラニアが絶滅した正確な時期については、科学界でも議論の的になっている。最後の氷河期(1万2000年前)に氷河が後退し、海面が上昇したことで、生息地が減少し(この時期、太平洋に浮かぶ多くの島々が海に飲み込まれた)、絶滅に至ったと考える科学者もいる。
しかし、メイオラニアのような巨大カメは、絶滅するまで人類と共存しており、人類による狩猟が絶滅を促した可能性があるという説もある。この説は、バヌアツやフィジーといった島国の墓地で、メイオラニアの骨が人の骨に重なっていたことを示す化石証拠に基づいている。実際、墓地で発見されたメイオラニアの骨には、切り刻まれて食べられた痕跡が残されている。
体長60cmを超える巨大ヤモリ「デルコートオオヤモリ」

興味深いことに、この種は19世紀に採取された剥製標本のみによって知られている(フランスにある博物館の地下室で発見された、ラベルのない剥製標本だった)。この標本の出どころは記録されていない。当初はニュージーランド原産と考えられていたが、古代DNAの解析により、ニューカレドニア原産の可能性が高いと判明した。
(forbes.com 原文)