2024.08.22 16:15

そのクセが愛車をダメにする。車の寿命を縮める3つの「いつもの行為」

また、むやみにニュートラルに入れる行為も、出来るだけ避けたほうが良いでしょう。ギアが切り替わるたびにオートマチックトランスミッションの内部が動き、ATフルードが劣化していきます。
©Artinun/stock.adobe.com

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その他には、下り坂などでNレンジに入れる人もいるようですが、ATフルードが高温になりやすく、ギアの機構も空回りすることになり機械に対しては良くない行為です。エンジンブレーキも効かなくなることから、運転操作としても危険な状態になります。

最近のクルマは、下り坂になって加速する必要が無いと判断すると、エンジンブレーキをかけると同時に、ガソリンの噴射量を大きく減らしています。

つまり、Nレンジで坂を下ると常にアイドリング状態のガソリンを出し続けている状況になり、Dレンジでの下り坂走行よりも、余計に燃料を消費するのです。低燃費走行のためにもDレンジのまま走行しましょう。

さらにハイブリッドカーでは、Nレンジに入れることで機能保持のための自己充電を行わなくなる車種も多いです。ハイブリッドバッテリーの健康維持に欠かせない機械の制御を、勝手に止めてしまうことになり、こちらも寿命を短くする要因となります。

冬にエアコンのスイッチ(A/Cスイッチ)を切る

夏場は冷風を生み出すためにエアコンのスイッチ(A/Cスイッチ)をONにすることがほとんど。しかし、冬場の暖房に関しては、エンジンの熱を使うのでエアコンのスイッチをOFFにして使用する人も多いはずです。

暖房機能としては、スイッチOFFでも使用はできますが、エアコンにとっては良くありません。エアコンの中には循環用のオイルが入っており、これを動かしておかないと、コンプレッサーの焼き付きやガス漏れなどを起こす原因となります。

出来るだけA/CスイッチはONのまま通年過ごすことが、エアコンを長持ちさせ、カビやニオイを防ぐことに繋がります。
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機械の動く仕組みを理解しておくと、負荷の大きさを感じることができるのではないでしょうか。出来るだけクルマには、健康で長く活躍して欲しいものです。ドライバーができることは色々とあります。普段の運転操作を見直すきっかけにしてみてください。

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