2024.08.22 16:15

そのクセが愛車をダメにする。車の寿命を縮める3つの「いつもの行為」

miniseries/GettyImages

クルマの寿命は年々長くなっています。初度登録から10年以上ノントラブルで動く国産車は数多く、現在では13年から15年ほどが、一般的なクルマの寿命と言われているのです。

しかし、平均寿命を全うせずに、壊れてしまうクルマも中にはあります。寿命を短くしている原因は、ドライバーのちょっとした操作にあることも。知らず知らずにクルマの寿命を縮めているかもしれないNG行為を紹介します。

停車した状態でハンドルを回す

駐車場などでよく見るのが、停車した状態でハンドルを回している「据え切り」です。

据え切り自体を多く行ったからと言って、パワステ機構がすぐに壊れるということはありませんが、タイヤやサスペンションなどには、据え切りで大きなダメージが加わります。
©bizoo_n/stock.adobe.com

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クルマの重さを支える4つのタイヤには、車重の4分の1の重さがかかっています。例えば、約1.5トンのクルマでは、一つのタイヤにかかる重さは約400㎏です。

ゴム製のタイヤを、400㎏の重さで地面に擦りつけ続けたら、どうなるでしょうか。タイヤの偏摩耗を引き起こし、寿命を短くする要因です。

また、ステアリングやサスペンションの機器類にも、ダメージが蓄積されていきます。クルマのハンドルを切る場合には、少しでもいいので、クルマを動かしながら操作していくことを意識しましょう。

停車や坂道でギアをニュートラルに入れる

信号待ちのたびに、ギアをニュートラルやパーキングに入れる人は注意が必要です。

基本的に、AT(オートマチックトランスミッション)では、信号待ち程度の時間では、ドライブのままブレーキを踏んでいる方が、ミッションへの負荷が少なく、クルマは長持ちします。

前方のクルマのバックランプが信号の停車のたびに点灯する「停車のたびにパーキング」の行為は、誤ったシフト操作を行う可能性が高く危険です。特に、ギアの操作でバックギアのポジションを行ったり来たりすることで、万が一にもバックギアのままクルマが動くということも考えられます。停車ごとのパーキングギアは、周囲を危険にさらすことも多いので、やめましょう。

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