7人の子供たちのうち4人がワインビジネスを継いでいることになるが、クライン夫妻は決して彼らにそれを強いているわけではないという。
「子供たちにはとにかく一番自分が楽しいと思う仕事を、情熱をもって実践して欲しいと思っています。ワイン事業でもいいし、全く違うことでもいい。どんなビジネスであろうと愛情とパッションを持って取り組めば、きっと成功するはずだと彼らに伝えています」
実は、娘の1人エマ・クラインは小説家として大成功をおさめている。2016年に『ザ・ガールズ』にてデビューを果たし、アメリカ国内の売り上げ部数は40万部を突破。35カ国で刊行され世界的なベストセラーとなっている。
子供たちの活躍を嬉しそうに語るクライン夫妻の慈愛に満ちた表情の中に、ファミリービジネスの根本にあるべき家族への信頼と強い絆をはっきりと感じ取ることができた。彼らが次世代へとたすきを繋ぐワイン「ソノマAVAシリーズ」が、世界のワインラヴァーに愛される商品になる──そんな未来が鮮やかに想い描けた。