ジェレミーによると、セブン・ティーズという名称には7つの大陸と海、そしてこの数字が持つスピリチュアルな意味合いが込められている。「ブリュー・ブラザーズ」という呼び名で親しまれている2人の兄弟は、若い頃にバックパックを背負って世界中を旅した際、さまざまな文化において紅茶がいかに重要な存在であるかに気づいた。
「多くの紅茶ブランドが品質の維持より価格の抑制を優先する傾向にあることに気づいた」とジェレミーは振り返る。旅をしたことが、職人技の品質と本物志向を提供しつつ世界各地の紅茶の起源を商品に反映させるというセブン・ティーズの創業につながったという。
独自の小売戦略
セブン・ティーズは、インド北東部アッサム州のなだらかな丘陵地帯にある茶園を含め、環境の持続可能性と公正な労働慣行に取り組んでいる有機農業の茶園から原材料を直接調達していることが自慢だ。「農家と直接関係を築くことで、茶の木の栽培から茶葉の収穫、加工に至るまで、生産のあらゆる側面を監督することができる」とジェレミーは説明する。「当社が使用する茶葉は旬のうちに手摘みされ、最高品質の茶葉だけがブレンドに使われるようにしている」
手の込んだ挿絵のラベルが貼られたオリジナルの瓶入り商品は、それぞれの茶を生み出した文化に敬意を表している。一方で、最近発売されたクラシックな外観の缶に入った商品は、米国に根付く紅茶とレモネードのフレーバーを取り入れて作り出したものだ。ジョージア・ピーチ・アイスティーやサザン・ストロベリー・レモネードなどのフレーバーが用意されており、低糖質でカロリーは70キロカロリーだ。
ジェレミーによると、この2つのラインナップは異なる層をターゲットにしている。瓶入りは健康志向食品や高級食品の店での販売に適しており、缶の方は大衆消費者市場でニーズがあるという。
「利便性と持続可能性がますます注目されていることに気づき、セブン・ティーズをそうした価値観に合うものにし、一方で多くの消費者に届けたかった。瓶には強みがあったが、独自性を損なうことなく当社のブランドを主要な市場に拡大するチャンスがあると考えた」とジェレミーは話す。「この転換を図って以来、缶商品が好評を博していることを嬉しく思っている」