海外

2024.06.14 08:00

兄弟が自己資金のみで起業、紅茶ブランド「Seven Teas」の創業物語

The Image Party / Shutterstock.com

セブン・ティーズは現在、米小売大手Whole Foods(ホールフーズ)など米国内の小売店3000店舗で販売されている。また、同社は今年の7月と8月にクラウドファンディングによる資金調達を行い、いくつかのライセンス契約を結ぶ予定で、そうなれば販路はさらに広がる見込みだ。ジェレミーによると、同社の事業の95%はEコマースではなく店頭販売によるものであるため、同社は参入企業が増え続けているこの分野で抜きん出るために独自の「6フィート(約1.8メートル)」ルールを今後も守るつもりだ。このルールは、6フィート離れたところにいる客の注意を少なくとも6秒引きつける、というものだ。
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「客の目に留まるよう、冷蔵設備や通路での商品配置が店内の人通りの多いところになるようにしている」と言う。「加えて、単発的な商品陳列や今後発売されるマルチパック商品は目に留まりやすく、客が手に取ってみることが増える」

外部資金入れず、自己資金のみで成長

自己資金のみでセブン・ティーズを起業したことは、ジェレミーとジョシュにとって刺激的であると同時に困難なものでもあった。ビジョンに沿って自分たちだけで事業を展開することには財務リスクという重い責任が伴う。

「自己資金での起業で一番大変なのは、間違いなく事業に私財を投じることで生じる経済的なプレッシャーだ」とジェレミーは話す。「自己資本100%を維持することで意のままに経営できるが、それは同時に、財務リスクをすべて自分たちで背負うことを意味する。当社は、最高の品質と誠実さを維持すべく絶えず努めており、すべての商品の味が当社の厳格な基準をクリアするようにしている。こうした品質へのこだわりには神経を使う。自信のある商品を届けるために、細部まで徹底的に洗練している」

スタティスタのデータによると、米国の蓋を開けてすぐにそのまま飲める飲料(RTD)市場は384億ドル(約6兆400億円)規模だ。今後、健康的な天然飲料に対する消費者の需要の高まりを背景に持続的な成長が見込まれている。特に紅茶飲料は有望で、市場規模は今年147億ドル(約2兆3100億円)に達するとみられる。
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セブン・ティーズは市場で明確かつ影響力のある存在感を示すことで、自社が紅茶飲料部門の成長を引き続き牽引していくと考えている。

「昨年は前年比144%増の500万ドル(約7億8000万円)という節目となる売上を達成し、2025年には1000万ドル(約15億7000万円)を目指している」とジェレミーは語る。「卓越性やイノベーション、そして消費者の進化するニーズを満たすことにより、1億ドル(約157億円)規模の事業に成長すると予想している」という。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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