働き方

2024.06.02 12:00

「仕事してる感」を出しながら休む「静かな休暇」、米国で広まる

会社は生産性の低下に直面し、残された業務を同僚が引き受けざるを得なくなる。休暇を伝えなかったことで雇用主との信頼関係が損なわれ、解雇などの懲戒処分を受ける可能性もある。

状況を打開する解決策

休暇を直接申請することに抵抗がある場合は、仕事量やストレスレベルについて上司と話し合うことを検討してもいいかもしれない。

燃え尽きて休みが必要だと感じている場合は、有給休暇の申請に関するルールを就業規則にあたるか人事部に確認した方がいい。仕事を離れている間、本当に連絡がつかなくなることがあるだろうか。重要な締切やプロジェクトを抱えている場合、静かに休暇を取るのは最善の策ではないかもしれない。上司との関係がオープンで信頼できるものであれば、休暇の予定を率直に伝えた方がよいかもしれない。

上司に自分の気持ちを伝え、リフレッシュしてやる気を取り戻して戻ってくることを念頭に、仕事から離れて立て直すための休暇を取得できないか相談してみたらいい。夏は一般的にさほど忙しくはないため、上司が休暇を認めてくれる可能性もある。

環境を変えたいのなら、そしてそれにより不利益が生じる心配がないのなら、旅行しながらリモートで働くという選択肢を検討してもいいかもしれない。厳しい雇用市場にあって、解雇され、その後の就職面接のたびに解雇理由を説明しなければならない事態は避けたいものだ。信頼に背く行為は、就職活動をする際、不利に働くだろう。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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