キャリア・教育

2024.05.27 14:00

AIに仕事を奪われないために必須の「3つのスキル」

これらのスキルはさまざまな文脈で応用できるため、たとえあなたの仕事が時代遅れになっても、他の仕事に転用することができる。だから、そうした能力を今、示し始めることが大切だ。

1)問題解決スキル

問題解決は、AIで完全には再現できないものだ。問題解決や分析にAIを活用する方法やツールは数多くあるが、問題解決スキルは依然として人間の特権だ。LinkedIn(リンクトイン)の『2024 Most In-Demand Skills(2024年に最も求められるスキル)』リポートでも、このスキルセットが挙げられている。

なぜなら、AIは論理的に考え、データを引き出すことはできるが、創造性や、既成概念にとらわれないアプローチは得意ではないためだ。そこがあなたの出番だ。

2)パーソナルブランディングのスキル

もう一つの注目スキルは、パーソナルブランディングのスキルだ。パーソナルブランディングとは、簡単に言えば、あなたがあなた自身の広報担当者になることだ。

仕事やビジネス、ソーシャルメディア、ネットワーキングイベントなどで自分を演出すれば、自分の仕事やビジネスにおいて、その見せ方によって、業界内であなたの印象を意識的・意図的に操作できる。

パーソナルブランディングのスキルを身に付ければ、たとえあなたより経験のある人がライバルでも、あなたを差別化する強力なツールになる。自信を持って自分を売り込み、パーソナルブランドを確立することで、利害関係者から顧客、雇用主まで、他者からの信頼を高めることができる。その結果、本来閉ざされていた新しいビジネスやキャリアの機会が開かれる。

3)コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、リンクトインの『2024年に最も求められるスキル』の筆頭に挙げられているが、これにはもっともな理由がある。

リモートワークやハイブリッドワークが増加し、AIツールの活用が進み、さらに、多様な世代が一緒に働く今、透明性が高く、コラボレーションを促進するコミュニケーションを実現するには多くの障壁がある。

時間をかけてコミュニケーションスキルを磨き、アクティブ・リスニングや共感を習得し、適切なコミュニケーションツールで簡潔かつ明瞭にメッセージを伝える方法を学べば、有能なチームメンバーとして存在感を示すことができ、リーダーやマネジャーとして成功することができる。

コミュニケーションスキルがあれば、昇給を求めて交渉したり、チームの士気とパフォーマンスを高めたり、誤解を減らしたり、利害関係者の賛同を得るためにアイデアを伝えたりできる。これは磨く価値のあるスキルであり、昇給や収入増とどう相関しているかは一目瞭然だ。

AIを活用したメールサービスなど、AIツールがコミュニケーションを洗練させるのに役立つのは間違いない。しかし、このようなツールに頼りすぎることで、日々のオフラインでのコミュニケーションが下手にならないよう注意する必要がある。

AIに仕事を奪われることを心配すべきだろうか? おそらくそうだろう。では、キャリアそのものや、高収入を得るチャンスを奪われることを心配すべきだろうか? いや、その必要はないはずだ。

forbes.com 原文

翻訳=米井香織/ガリレオ

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事