アンソロポスは今年初めからサブスクモデルの同サービスを積極的に販売し始めた。いち早く導入した企業の多くはテクノロジー業界だが、ベラージオとマリナンジェリは自社サービスは分野を問わず役立つと考えている。定着率の向上による採用コストの削減や、社員が自分のスキルを評価されることによる従業員エンゲージメントの向上などにつながると指摘する。
アンソロポスはまだサービスの提供を始めたばかりで、Workday(ワークデイ)やSAPのSuccessFactors(サクセス・ファクターズ)といった従来型の企業向けソリューションや、別の形でのテクノロジーの応用を模索する専門プロバイダーと競合する。
だがアンソロポスの投資家たちは、同社のサービスが受け入れられると確信している。今回の資金調達ラウンドはスイス拠点のファンドFounderful(ファウンダフル)が主導し、Eden Ventures(エデン・ベンチャーズ)やExor Ventures(エクソール・ベンチャーズ)、Zanichelli Venture(ザニッチェリ・ベンチャー)、Alessandro Rivetti(アレサンドロ・リベット)、その他多くのエンジェル投資家が参加した。
ファウンダフルのプリンシパル、アントニア・アルバートは「すべての従業員が成長と進化を望んでおり、キャリア開発と前進の欠如が従業員の離職の主な要因の1つだと考えている」と指摘。その上で「AIを使って誰でもキャリアを構築し、スキルを向上させることができるようにするというのは非常に素晴らしい使命だ」と話している。
(forbes.com 原文)