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2024.05.14 08:30

最新iPad Proは「ノートPCの代わり」以上の存在に、M4搭載モデルレビュー

ガラス製トラックパッドはサイズが大きくなり、触感フィードバックも搭載した。キーボードのトップ列には14個のファンクションキーがある。画面の明るさや音声のボリュームの調節、検索機能をファンクションキーからすばやく呼び出せる。キータイピングの感覚がMacBookと変わらないほどスムーズなのでテキスト入力もはかどる。

iPad Proのキーボードはとても魅力的なアクセサリーだが、値段も高い。iPad Proの本体を購入した後から、予算にゆとりができた頃に買い足してもいいと思う。

Apple Pencil Proが手書き入力が快適にする

iPad ProとMacBookを比べた時に、iPad Proの方が「Macを超える」利便性を実現しているポイントが2つある。

1つは画面のタッチ操作ができることだ。専用デジタルペンのApple Pencilによる書き味は、これまでに筆者が試してきた他のタブレットデバイスよりも安定していると思う。

新しいM4搭載iPad Proが対応するデジタルペンは新製品の「Apple Pencil Pro」と、USB-C接続のApple Pencilだ。従来の第2世代Apple Pencilには対応しないので注意したい。

iPad Proのデジタルペンとして、購入を検討している方にはApple Pencil Proをすすめたい。ペン本体の側面を押下してパレットツールを表示する「スクイーズ」や、ペン先を回転させて描く線の太さを変えることなどができる「バレルロール」など新しい入力操作が使えるからだ。筆者はスクイーズやダブルタップなど、ペン内蔵のセンサーによる操作が正確に行われたことを軽い振動で知らせてくれる「触感フィードバック」が実用的で便利だと感じた。

Apple Pencil Proの側面をスクイーズすると、触感フィードバックを返しながらパレットを表示

Apple Pencil Proの側面をスクイーズすると、触感フィードバックを返しながらパレットを表示

Apple Pencil Proにはアップルデバイスの「探す」アプリから遠隔探索ができる機能も加わった。筆者もApple Pencilを自宅に置き忘れたことを外出先で気がついて慌てた経験がある。「探す」アプリからペンシルのおおよその在処がわかれば、本当に紛失した場合も含めて対策が採りやすくなるだろう。
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編集=安井克至

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