北米

2024.05.07 10:30

CEO退任のバナナリパブリック、ブランド再建へ向け新たな方向性を模索

JHVEPhoto / Shutterstock.com

BANANA REPUBLICのホームコレクションへの取り組みは、3年前にスタングルが社長兼CEOとして入社したときから本格的に始まった。オンライン小売Mine(マイン)の共同創業者で小売責任者を務め、高級家具のRestoration Hardware(レストレーション・ハードウェア)で重職を担うなどスタングルは輝かしい経歴を持つ。また、インテリアのPotteryBarn(ポッタリー・バーン)の社長を務めるなど、高級家庭用品販売のWilliams Sonoma(ウィリアムズ・ソノマ)で20年以上を過ごし、Pottery Barn KidsとPottery Barn Teenを立ち上げてもいる。
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しかし、BANANA REPUBLICの成長の明るい兆しがほとんど見えない中、昨年GapのCEOに就任したディクソンは3月に、基本に立ち返って「プレミアムなライフスタイルの分野で成功するようBANANA REPUBLICを再建することに集中している」とアナリストに語り、忍耐が限界にきていることを示唆した。

ディクソンの戦略

BANANA REPUBLICはGap傘下のブランドの中で最も成長の見込みがあると多くの人が感じている一方で、ディクソンがこのブランドを進化させ続けるには、過渡期にある同ブランドの良い側面を保ち、社名を冠したブランド「Gap」との明確な棲み分けを維持する必要がある。

ディクソンはスタングル退任の声明の中で、BANANA REPUBLICの収益を高めるための道を見出さなければならないことについて「当社の各ブランドは、関連性と収益の両方を促進するために基本的な部分を修正することに注力しており、全ブランドで前進している。BANANA REPUBLICでは、サンドラ率いるチームがプレミアムなライフスタイルの領域で成長するためのブランド再建の基礎を築いた」と説明した。

さらに「BANANA REPUBLICには大きなチャンスがあり、この四半期で将来の業績向上に向けた準備が整った。BANANA REPUBLICを次のレベルに引き上げる新しいトップを見つけることを楽しみにしている」と語った。
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forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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