欧州宇宙機関(ESA)によると、第一の期待は、今後10年にわたって金星を調査する予定の探査機群だ。この中には、ESAのエンビジョン周回機、NASAのベリタス周回機とダビンチ・プローブ(降下機)、インドのシュクラヤーン周回機が含まれている。
今後予定されているこれらのミッションは、金星を研究の優先課題にするために次に取るべき最善の手段となる。
バーンによると、太陽以外の恒星を公転する地球サイズの惑星がますます多く発見されるのに伴い、金星に類似した惑星と地球に類似した惑星を識別する方法を編み出す必要がある。もしこれが主星までの距離だけに基づいているなら、識別は容易だろうと、バーンは続ける。だが、これがもっと複雑で、地球類似惑星が主星のより近くで形成されて安定になる可能性があるとすると、金星と地球がこれほど異なる環境になった理由を解明しなければならなくなると、バーンは指摘した。
だが金星はかつて地球に似ていたのか?
答えがイエスであれノーであれ、この謎の解明は大掛かりなものになると、バーンは指摘する。そしてこれは、地球に関する理解を向上させる助けになるに違いない。
金星がいつ、なぜ、どのようにして地球と異なる運命をたどることになったかを明らかにすることで、地球が誕生してから現在までのほぼ全期間にわたって生命存在可能な状態をいかにして維持してきたかについて知ることができると、バーンは話している。
(forbes.com 原文)