宇宙

2024.04.28 18:00

葉巻銀河にある「マグネター」からの巨大ガンマ線フレアを初確認

宇宙で観測される最強級の磁場を持つ天体マグネターを描いた想像図(ESA)

マグネターとは

マグネターは、通常の中性子星の磁場強度の1万倍超に及ぶ極端に強い磁場を持つ。ESAの研究員のアシュリー・クライムズは「マグネターは、フレア(巨大な磁気エネルギーの解放現象)で、エネルギーを放出する。このフレアは極めて大規模になることがある」と説明した。マグネターのフレア検出は今回で観測史上4例目だが、銀河系の外にあるマグネターからのフレアと確認されたのは今回が初めてだ。「この発見によって、他の銀河系外マグネターの探索が始まることになる」と、クライムズは指摘する。「さらに多くの例が見つかれば、この種のフレアの発生頻度やマグネターがフレアでエネルギーを失う仕組みなどの解明に着手できる」
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ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した葉巻銀河M82(NASA, ESA and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA))

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した葉巻銀河M82(NASA, ESA and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA))

葉巻銀河M82は、爆発的な星形成活動が起きているスターバースト銀河として知られている。夜空のM82に望遠鏡を向けると、北斗七星の「ひしゃく」の先端の星ドゥーベと同じ視野の中で、ドゥーベの北西にある小さく広がった光の斑点として見える。

forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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