5. パオロ・アルドイノ/39億ドル(約6096億円)
アルドイノはテザーのCEOを務め、同社の推定20%を所有している。彼は2014年にテザーの姉妹会社であるビットフィネックスにシニアディベロッパーとして入社した。それ以前はプログラマーとして他のスタートアップで働いていた。4. マイケル・セイラー/44億ドル(約6847億円)
セイラーが1990年代に起業し、近年はビットコイン投資でも知られるソフトウェア開発会社のマイクロストラテジーの株価は、昨年から500%近く上昇している。マイクロストラテジーのCFOによれば、同社は現在約19万3000ビットコインを保有しており、世界最大のビットコイン保有企業となっている。セイラーは、2021年に1コインあたり平均9882ドルで購入した1万7732ビットコインを保有している。
3. ジャンカルロ・デヴァシーニ/92億ドル(約1兆4318億円)
デヴァシーニは、ステーブルコインを発行するテザーのCFOであり、おそらく最大の個人株主だ。これまでに発行されたテザーのトークンは1000億以上だ。昨今の金利上昇に後押しされ、テザーは昨年、顧客の担保から発生する利息から62億ドル(約9647億円)の利益を生み出した。デヴァシーニはテザー株の推定47%を保有している。今回のリスト作成にあたり、テザーの企業価値評価には米国に上場する中堅銀行や資産管理会社の平均PERを用いた。2. ブライアン・アームストロング/112億ドル(約1兆7427億円)
2013年にフレッド・エルサムとコインベースを共同創業したアームストロングは、18%の株式を保有する同社最大の個人株主だ。同社の株価は年初来で50%、昨年から3倍以上上昇し、時価総額は約600億ドル(約9兆3359億円)に達している。11月以来、アームストロングは、米国証券取引委員会が定める10b5-1プランと呼ばれる売却計画を通じて、1億7000万ドル(約264億円)相当以上のコインベース株を売却している。1. 趙長鵬(チャンポン・ジャオ)/330億ドル(約5兆1348億円)
CZという名でも知られる趙は昨年、米国の司法省と商品先物取引委員会が提起したマネーロンダリング容疑の和解金として個人資産から2億ドル(約311億円)の罰金を支払うことに合意した(バイナンスはさらに45億ドルを支払うことで合意)。彼はまた、有罪答弁の一環として、暗号資産取引所バイナンスのCEOを退任し、3年間、同社への関与を禁じられることにも合意した。(趙の判決公判は4月30日に予定されている)。しかし、彼の財産はほとんど減っていない。企業文書や元従業員からの情報から、彼のバイナンスへの出資比率は90%と推定され、その価値は約325億ドル(約5兆円)にのぼる。フォーブスの分析によると、バイナンスは取引高ベースで世界最大の暗号資産取引所であり、昨年は推定90億ドル(約1兆4000億円)の収益を上げている。バイナンスの市場価値を推定するために、同業のコインベースの株価売上高倍率(PSR)を適用し、さらにバイナンスの局所化したオーナーシップや、さらなる規制強化の可能性、趙の退社にともなうリスクなどを考慮したディスカウントを適用した。
(forbes.com原文)