欧州

2024.03.14 11:00

7月のパリ五輪開会式「32万6000人の観客」は警備上の悪夢に

安井克至
旅行分野のデジタルマーケティング・プラットフォームを提供するSojern(ソジャーン)によれば、開催期間中、パリを目的地とする米国旅行者によるフライトの予約と検索は、前年同期比で125%増加しているという。

興味深いことに、開催期間中、パリからフランスの別の地域へ行く予約も、前年同期比で49%増加しているとソジャーンは伝えている。観光客が群れをなして押し寄せる時期に、住民がパリを離れたいと思っていることがうかがえる(開催期間中、自宅を賃貸に出す人もいるかもしれない)。そうした人たちの目的地はリール、ニース、コルシカ島、リヨン、トゥールーズなどだ。

五輪をめぐる今回のニュースが伝えられたのと時を同じくして、パリ2024組織委員会は、2024年夏季五輪公式ポスターを公開した。フランス人イラストレーター、ウーゴ・ガットーニが制作したこのポスターについて、ユーロニュースは「(『華麗なるギャツビー』の主人公の)ジェイ・ギャツビーの依頼で描かれた『ウォーリーをさがせ!』」のようだと形容している

このポスターは、万人を歓迎するオープンなパリの風景を強調するように描かれているが、フランスでは波紋を呼んでいる。というのも、フランス国旗が描かれておらず、エッフェル塔がピンク色で、ナポレオンの墓があるアンヴァリッド廃兵院のドーム頂上を飾る十字架が省かれているからだ。

夏季五輪は、2024年7月26日から8月11日まで、フランス・パリで開催される。パラリンピックは、8月28日から9月8日までの日程で開催される。

forbes.com 原文

翻訳=梅田智世/ガリレオ

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事