YouTubeは世界第2位の検索エンジンとよく報じられているが、実際にはそうではない。だが、それでも世界の検索の3%を占めている。検索を専門とするランド・フィッシュキンは4年前、YouTubeの検索ボリュームは「Bing(ビング)やYahoo(ヤフー)よりも多く、アマゾンの2倍以上、フェイスブックの3倍だ」と指摘した。グーグルの画像検索のシェアは実際にはもっと大きく、約20%を占めている。
だが、トレンドはトレンドだ。ソーシャル検索は確実に増えている。
「消費者が地域の店やサービスを探す方法が大きく変わりつつある」とロリソンは話す。「若い買い物客が検索や発見のためにインスタやTikTokを利用するようになり、以前からの検索エンジンは挑戦を受けている。企業にとって、これらのソーシャルプラットフォームで確固たる存在感を示すことは単に有益というだけでなく、若い消費者を取り込んで市場シェアを獲得するために不可欠だ」と指摘する。
そうかもしれない。だが、Z世代の検索習慣が時間の経過とともにどのように変化していくのか、また年齢を重ねるにつれてインスタやTikTokから少しづつ離れていくのかどうか、様子を見る必要があるだろう。
一方、ソーシャル検索が台頭しているだけでなく、生成AIはグーグルのドル箱サービスである検索に壊滅的なダメージをもたらす恐れがある。だからこそ、マイクロソフトはGPT-4を提供しているOpenAIと提携し、Bingに生成を活用したサービスを導入した。この提携は検索シェア争いでマイクロソフトに有利に働くかもしれないが、それには時間がかかる。ウェブトラフィック解析のStatcounter(スタットカウンター)によると、Bingの世界の検索シェアはまだ約3.3%だ。
(forbes.com 原文)